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2008年11月05日

 げっちゅブログ読者の皆様、初めまして。ライターの中里キリと申します。自分は主に声優・アニメ・ゲームなどのジャンルの取材や記事書きを生業としている生き物なのですが、今回、8月30日、31日に行なわれた“アニメロサマーライブ2008”のレポートを担当させて頂くことになりました。
 個人の観点から思ったこと、気づいたことに焦点を当てたレポートになりますので、情報量に若干のばらつきがあるのはご容赦ください。それでは、今年のアニサマの模様をお届けしていきたいと思います。まずは、初日編です!


●豪華ソロアーティストの共演!
 さて、やってきましたさいたまスーパーアリーナ。デカい、とにかくデカい! といっても、ある程度以上の会場になると、大きさがピンときにくいもの。一般で大会場といわれるもののうち、いわゆる“ホールサイズ”と言われる東京厚生年金会館、新木場STUDIO COAST、Zepp Tokyoなどが2,000人強収容、大きいところだとJCBホールが3,000人収容、最近アニメ系でもよく使われるパシフィコ横浜が5,000人弱と言われています。その上が、“アリーナクラス”。ライブの聖地日本武道館が10,000人、横浜アリーナが10,000人〜15,000人ぐらい収容と言われています。実際の数字はメインステージの組み方や、花道の設定などで変わるのですが、一般的なライブではそんな感じです。
 そして今回のアニサマ仕様セッティングのさいたまスーパーアリーナは、約18,000人ほどの観衆を各日集めたようです。これはもちろん、東京ドームや陸上競技場などの多目的スタジアムを除けば、ほぼ日本最大級。そんな舞台に、今年のアニサマは上陸したのです。横アリはステージ側から見ると“180度、客席の奥まで遠く見渡す”という感じですが、さいたまスーパーアリーナは、客席が500レベル(5階)まであり、高い! のしかかってくるような、あるいは包まれるような段差のある会場の雰囲気は、ここならではでしょう。

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さいたまスーパーアリーナの物販ブース近辺の様子。参加アーティストを一覧で見るとやはり壮観です。

 最寄り駅を下りると、駅前から会場までは、すでにアニサマ一色。アニサマ公式の青や黒のTシャツが目立つほか、田村ゆかりさんファンのピンクのハッピも存在感があります。物販も大盛況で、祭は開場前から始まっている感じでした。

 物販横に出演者リストが掲示されていたのですが、ならべて大書きされるとあらためてその豪華さに驚きます。後述のセットリストを見てほしいのですが、初見でざっとみた感想は、初日はソロアーティストが非常に豪華、二日目はニコニコ動画を強く意識したセットだな……という感じで、おそらく、同じような感想を持った人も多いんじゃないでしょうか。さまざまな格好の、さまざまなアーティストのファンたち。ライブへの期待とテンションの高まりだけが共通する中、初日の幕があきます。

 豪華ソロアーティストがズラリと並んだ、初日のカラーを象徴していたのが、トップバッターを飾った水樹奈々さん+田村ゆかりさんのコラボレーションです。
 揃いの制服姿で登場した2人は、「恋せよ女の子」と「アノネ〜まみむめ☆もがちょ」を一緒に披露。前述のとおり、さいたまスーパーアリーナは今回の客席設定では2万人近くを収容する国内最大級アリーナですが、なんせこの2人はソロで武道館や横アリを埋めてしまう声優界のスーパーアーティスト。箱の大きさに対して、華や存在感で全く負けていません。お互いの持ち歌の一部パートを受け持ちながらのライブだったのですが、個人的には2人が揃いの制服で、手をつないで花道を駆けていく姿が非常に印象的でした。

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アニソン界の祭典のオープニングを飾るにふさわしい、夢の2ショット。

 そして水樹さんがステージからはけると、そのまま田村ゆかりさんのソロステージへ。客席の“色”も、目に見えてピンクが多くなります。「童話迷宮」そして新曲「バンビーノ・バンビーナ」の披露を予想していた人は多いと思うのですが、ゆかり王国国家、「めろ〜んのテーマ」がアニサマで聞けると思っていた人は王国民にもあまりいなかったのではないでしょうか。
「この魔法によって、今日は一日無事に、アニサマが開催できると思います。それではみんな一緒に踊りましょう、めろ〜んのテーマ!」の声と共に、会場はゆかり王国へ。ライブでおなじみ・めろ〜んステッキの一振りで、1万8000人の大ウェーブが起こっていたのはまさに壮観! の一言でした。会場のキャパがどれだけ大きくなっても、そして内心どんなに緊張していても、常に普段着のパフォーマンスを見せてくれるのは、田村さんの稀有な資質だと思います。

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「今晩はー! 田村ゆかりです。アニメロサマーライブ2008-Challenge-にようこそ! いきなりトップバッターだったんですが、ものすごく緊張しました。次の曲ですが、たくさんお約束がある中、今日はひとつだけ、皆さんに協力してほしいと思います。ここに、今日アニサマの会場にビッグウェーブを起こすために開発されたステッキがあります。このステッキをえいっと振るとあーら不思議、ビッグウェーブを起こしたくなります!」
でも掛け声はやっぱり、「めろ〜ん」


 続いての登場は、石田燿子さん。めろ〜ん王国のインパクトのあとでも、この人ならば大丈夫。僕らの世代には『美少女戦士セーラームーンR』のEDでの鮮烈なデビューが印象に残っている石田さんですが、15年たってなお、歌唱もパフォーマンスも現在進行形で進化を続けています。

 前フリなしで「STRIKE WITCHES 〜わたしにできること〜」から入ると、伸びやかなで歌いだしで一気に会場を切り裂き、空気を一変。大空を翔けるような疾走感と前向きな歌詞は、これぞ90年代以降の正統派アニソン! という感じの一曲で、石田さんも「この曲を早く皆さんの前で歌いたかったので、皆さんと一緒に歌えてよかったです!」と喜びを表していました。続いては『藍より青し』のOP「永遠の花」をしっとりと、しかしサビは力強く聴かせてくれました。

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石田燿子さんは、伸びやかなボーカルの説得力が違います。

 yozuca*さんとCooRieさんは、『D.C.〜ダ・カーポ〜』つながりで続けての登場。yozuca*さんはもはや代名詞といってもいい「サクラサクミライコイユメ」が1曲目。先月のライブ“twilight listening party Vol4”ではデビュー曲の「ダ・カーポ 〜第2ボタンの誓い〜」を披露したyozuca*さんですが、ブレイクにつながった2ndの「サクラサクミライコイユメ」とセットでの原点、ということなのだと思います。

「yozuca*は2002年の6月にデビューをしてから、丸6年がたちました。7年目の夏にこんなステージで歌えていること、それからこれまで応援してくれた皆様に、感謝したいと思います!」と語ったyozuca*さん。3日前に発売されたばかりの「Morning - sugar rays」も披露してくれました。

 そして続いての登場のCooRieですが、実はyozuca*さんの、「サクラサクミライコイユメ」が流れた時点でCooRieのrinoさんは涙ぐんでしまったそう。それだけ、『D.C.〜ダ・カーポ〜』は特別な存在なんですね。rinoさんはMCで感極まりそうになる場面もありつつも、「センチメンタル」と『D.C.〜ダ・カーポ〜』EDである「存在」を歌い上げていました。

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『D.C.〜ダ・カーポ〜』でつながりのあるyozuca*さん(左)とCooRieさん(右)が夢の競演。

 そしてここで登場したのが、m.o.v.e。多彩な引き出しを持つm.o.v.eですが、一般的なイメージはavex所属のユーロビート系のダンスミュージック、そこにmotsuさんのハイスピードなラップが入って…といったものでしょう。motsuさん自身も「去年は隣町の盆踊り大会に来た感じだった」と話していましたが、確かにこの日の登場アーティストの中でも、m.o.v.eとAAAは、異彩を放っています。ですが、この日一番新鮮な驚きを提供してくれたのもまた、このm.o.v.eでした。
 登場前から圧倒的な音と光の洪水で会場を埋め尽くすと、「DIVE INTO STREAM」と「Gamble Rumble」(共に『頭文字D』より)を披露。なかなかアニメ・声優ファンにはなじみの薄い曲調ではありますが、やはり踊るため、ノルために作られた曲は、ライブでは抜群に気持ちいいです。そして何より、Rapと作詞を担当するmotsuさんのパフォーマンスが最高でした。自転車でセンターステージまで突っ切って乗り捨てたり、センターステージ上でのブリッジ、腕立て伏せなど、様々なパフォーマンスで飽きさせません。そして客席をノセて、煽る煽る! 客席との掛け合いで盛り上げ、1万8000人に一斉に足を踏み鳴らさせ……と、参加させる形でグイグイ観客を引き込んでいきました。畑違いを言い訳にせず、とことん客席を楽しませようとするパフォーマンス。プロフェッショナルだと思いました。

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その場のパフォーマンスで客席を盛り上げるスキルでは随一と言ってもいいm.o.v.e。

 続いて登場のAAAは『ワールド・デストラクション』OP「ZERO」で登場。全員が真っ赤な装束に身を包んで踊るさまは壮観です。実はこの曲、ALI PRIJECTの宝野アリカさん作詞。しかし、やはり会場の盛り上がりが違ったのは2曲目の「Climax Jump」です!!
『仮面ライダー電王』主題歌のこの曲のイントロが流れた瞬間の客席のうねるような歓声は、まさに「俺たちはこの曲を待ってたんだ!」という感じ。センターステージに移動してダンスもますます冴え、大きな盛り上がりとなったのでした。

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ステージを深紅に染め上げたAAA。「Climax Jump」は真打登場! という感じ。

 コラボレーションという意味で、まったく予想の外から来たのが、「nowhere」です。“ヤンマーニ”という俗称のほうが通りがいいかもしれませんが、原曲はFictionJunction YUUKAさんが歌っていた『MADLAX』OPです。「ヤンマーニヤンマーニ」という特徴的なイントロで客席が一旦ざわめき、茅原実里さん、savage genius、yozuca*さんのトリオが登場するとさらに大きくなりました。様々な壁を越えた、こうした誰も予想しないコラボは、アニソンの祭典たるアニサマならではですね。

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一度CMで聞いたら忘れない“ヤンマーニ”は選曲の勝利かもしれません。歌っている3人は本当に楽しそう。「3人合わせて、ヤンマーニガールズです!」

 一人ステージに残ったsavage geniusのああさんは、「三人から一人になったけど、みんながおるからさみしくないよ!」と挨拶。「アニメロサマーライブ2008-Challenge-ということで、savage geniusもチャレンジをしたいと思います。まだ発売前の曲です」という前フリから、『夜桜四重奏』OP「JUST TUNE」を披露。歌い終えたああさんが「今年はなくまいと思ってたんやけど…」とぐっと我慢すると、客席からは次々と暖かい励ましの声が。これでかえって感動がこみあげてしまったああさんは、「みんな性格悪いわ!」と絶叫。会場はさらなる拍手と歓声に包まれ、かなりほっこりしたシーンでした。それでも立て直したああさんは、最後に『うたかた』OP「想いを奏でて」でしっかり締めてくれました。

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透明な歌声とおもろ関西弁キャラの落差が楽しいsavage geniusのああさん。

 AKINO from bless4といえば、『創聖のアクエリオン』です。2005年のアニメの主題歌がパチンコになって再ブレイクというのは、最近のアニソン界ならではの流れですね。
 AKINOさんが所属するbless4は、血のつながった4人兄妹のユニットです。MCに少し海外アーティストっぽい訛りと発音のよさがあるのは、一家揃ってアメリカにいた時期が10年以上あるからのようです。「一万年と二千年前から…」のフレーズでおなじみの「創聖のアクエリオン」と、こちらもCR『アクエリオン』CMでもおなじみ、「Go Tight!」は抜群の認知度。曲間にはアカペラにボイスパーカッションを絡めた客席との掛け合いもあり、「アニ!」「サマ!」「アニ!」「サマ!」と大いに盛り上がってました。

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歌声の露出が先行していたAKINO from bless4。海外帰りを感じさせるMCが新鮮だった人も多いのでは。

 ここからは、『君が望む永遠』つながりが続きます。GRANRODEOのボーカル・谷山紀章さんと栗林みな実さん、そして2日目にアイマスガールズとして参加しているたかはし智秋さんは、ゲームやアニメで展開する『君が望む永遠』シリーズで共演。夏の終わりには毎年同作のイベント“速瀬水月生誕祭”に参加していた3人ですが、同じ時期にアニサマの場で共演が実現するというのも面白いですね。

 GRANRODEOは「慟哭ノ雨」で女性ファンに黄色い悲鳴を上げさせながら登場。最初は「イェーエエッ、イェェェェエエ!」と美声で客席とのコール&レスポンスをしていたのですが、シリアスにかっこよくキメていると、オチをつけたくなるのがきーやんこと谷山さんの生き様。コール&レスポンスの内容は徐々に「グラン、ロデオ!」「グラン、ロデオ!」「アルバム、でるよ!」「アルバム、でるよ!」と変化し、会場は爆笑と苦笑に包まれていました。しかし最後は再びかっちょよく煽り直し、「ケンゼンな本能」で、官能的なボーカルと飯塚昌明さんの超絶ギターが絡み合う様子を存分に見せつけていました。

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“きーやん”こと谷山紀章さんは、女性だけではなく男性からも大きな歓声を受けていました。

 そして栗林みな実さんです。昔はあまりトークで前に出るタイプではなかった栗林さんですが、過去のアニサマには4回とも皆勤賞で出演するアニサマのベテラン。今回の初日では、奥井雅美さんと共にフィナーレのMCを務めるなど、トークでも活躍していました。
 大喝采の中『紅』主題歌「Love Jump」を歌い上げて登場した栗林さんは、「今までで一番よく眠れて、目覚ましより1時間も寝ちゃったけど、大好きな朝のアニメはちゃんと見てきました」とコメント。そして、「私がこの世界に入るきっかけになった『君が望む永遠』という作品のOVAの曲です」とのコメントから「Next Season」、そして続けて『舞-HiME』EDの「Shining☆Days」を歌い上げたのでした。

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堂々たるステージングだけでなく、MCでも魅せてくれた栗林さん。

 このあたりでようやく時間的には折り返し地点。アニメソング界最大の祭典は伊達ではありません。ここで登場はまたしても実力派、Suaraさんです。

 Suaraさんはシンプルな出で立ちで、派手な振りつけや煽りもありません。しかし、「haunting melody」の透明感のある歌声が響き始めると、それだけでグッとステージに惹きつけられてしまいます。Suaraさんといえば「夢想歌」や「トモシビ」のようなやや抑揚の効いた叙情的な歌い方のイメージが強かったのですが、さいたまスーパーアリーナのような広い会場では、前向きな明るい曲に乗せて透明な高音が高く遠く伸びていくような「haunting melody」は抜群に映えますね。

 デビューから丸3年を迎えようとするSuaraさん。「石の上にも三年ということで、これからもコツコツといろいろな事にチャレンジしていける自分でいたいと思っています」と語って歌った2曲目は「星座」。名曲がたくさんあるSuaraさんですが、大舞台の締めに選んだのは、原点であるデビュー曲。謙虚なコメントと合わせて、とてもSuaraさんらしい選択でした。

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“うたごえ”の力だけで18,000人を聞き入らせるのは、Suaraさん独自の世界観と言ってもいいと思います。

 Suaraさんの歌で澄み渡った空気をそのまま引き継ぐように登場したのが、本日2回目の登場の茅原実里さん。「詩人の旅 from Contact」の壮大なイントロはそれだけで聞くものを惹きつける力がありますが、この日はなんと10人以上近くの弦楽団が生音で参加。より迫力と説得力をました世界を感じることができました。

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茅原さんの壮大な楽曲と弦楽団の組み合わせは最高です。

 「さいたまスーパーアリーナッ、行くよー!!」と転調したあとは、これで盛り上がらなければ嘘という感じ。そのままの流れで新曲「雨上がりの花よ咲け」へ。そして、ソロの締めとなった3曲目は、「雪、無音、窓辺にて。」。『涼宮ハルヒの憂鬱』で、茅原さんが演じる“長門 有希”が歌うキャラクターソングです。

 ランティスからの再デビュー前、歌う場所を求めて、よく秋葉原でストリートライブを行なっていた茅原さん。彼女にとって大きな転機になったのが“長門 有希”、そして「雪、無音、窓辺にて。」との出会いでした。キャラクターソングではありますが、この曲を聴けば、それが「純白サンクチュアリィ」からアルバム「Contact」へと繋がっていく茅原実里さんの世界観・音のベースであることがわかります。個人的には「桜舞うこの約束の地で」のようなキレのある楽しいアップテンポな曲も大好きなのですが、今茅原実里と聞いてイメージされるであろう、アーティスト・茅原実里の世界の原点は間違いなくこの曲。だからこそ、この曲を選んだんですね。

 「この曲を歌うには、皆さんの承認が必要なんです」といたずらっぽく言った茅原さんに、会場全体が「よし、やっちまえ!」(『涼宮ハルヒの憂鬱』第11話「射手座の日」の“キョン”の名台詞)と答えると、ステージの茅原さんはしばし、長門モードに。「雪、無音、窓辺にて。」を歌い上げた茅原さんが、ラストの「信じて」を「…大好き」に変えて呟くと、会場は最高の盛り上がりに包まれたのでした。

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緑色の幻想的な衣装に身を包んだ茅原さん。この日は大活躍でした。
「皆さんこんばんわー! やってきました、アニメロサマーライブ2008! こんな大きなステージで歌えるのは、生まれて初めてです。どうもありがとう。今ね、お弁当にエビチリが入っててすごくテンションがアップしてるの。私は栃木生まれのさいたま育ちです。なのでよく都内に出るときに電車から作っているさいたまスーパーアリーナを見ていたんですけど、いつかこんな大きな会場で…と憧れを抱いていたのを思い出します。こうやってステージに立ってるのがほんとに、夢みたい…。今日は楽しもうと思ってやってきました。今年は何を歌おうって考えたときに、どうしても歌いたい曲がありました。この曲は約2年前に、私に大きなチャンスをくれた作品、キャラクターとの出会いがありました。今こうやって歌が歌えているきっかけをくれた曲です。今日はこのさいたまスーパーアリーナで、その曲を歌わせてもらえたら嬉しいと思います」


 しかし、今年のアニサマはここで許してくれません。奈落からすっと奥井雅美さんが上がってくると、茅原さんと2人で、そのまま繋げて「いさぎよく、かっこよく…」と、「輪舞-revolution」の歌いだしへ! 

『少女革命ウテナ』OPでの夢の共演に、客席の興奮は最高潮です。個人的にも、やはり奥井雅美さんの主題歌で育った世代には皮膚が粟立つコラボレーション。この楽曲をオリジナルの奥井さんと並んで歌うには、それ相応の説得力が必要です。その重みに、茅原さんはしっかりと応えていました。

 奥井さんが「みんながカバーしてくれたアルバムで実里ちゃんは「輪舞-revolution」を歌ってくれたんです。今日は一緒に歌ってくれてありがとう」と感謝の言葉を伝えると、茅原さんは「ドリームですな! 今日は燃えつきました、どうもありがとう!」と話してステージを降りました。

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翌日にはドクターストップを受ける体調不良を抱えていた奥井さんですが、そんな様子は微塵も見せずに“夢の共演”を果たしていました。

 そしてステージに残った奥井さんは、「うわぁぁぁぁぁ!」と何度も叫んで客席との掛け合いを楽しむと、「嬉しいな、こんなとこで歌えるなんて。ほんとにありがとうございます!」としんみり。「JAM Projectというグループで『マブラヴ オルタネイティヴ』というゲームの曲をたくさん歌ってるんですが、私ソロで『マブラヴ オルタネイティヴ トータル・イクリプス』という作品の主題歌も歌わせていただいてます。私その作品に出てくる女性たちの生き方に共感を覚えてるファンなので、せっかく大きなところで歌える今回、大好きな『マブラヴ オルタネイティヴ トータル・イクリプス』の曲を歌いたいと思います!」と語り「INSANITY」へ!

 作品映像が映し出される中、熱唱する奥井さん。実は体調不良だったことが翌日わかる奥井さんですが、ステージに立つ以上、そんなそぶりは微塵も見せない、パワーあふれる歌声でした。

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奥井さんの歌声の説得力は、まさに90年代を代表するアニソンシンガーです。

 ALI PROJECTの宝野アリカ様は、真っ黒な羽根をあしらった雰囲気たっぷりの衣装とメイクで登場、挨拶代わりの「コトダマ」で存分にらしさを見せると、「今年もまたアニサマに呼んでいただき嬉しい限り。こんなにたくさんのお客さんにお会いできて、チョ→嬉しいです。今年は2日間でJAM Projectの長老(影山さん)がいないので、たぶんALI PROJECTが(一日目)最年長だと思います」と淡々と語り、客席の満場の歓声を浴びました。両日通してだと、黒薔薇保存会のユイエルさんが10万17歳で最年長かもしれませんが。

 ALI PROJECTはつい数日前にアルバムを出したばかりですが、「ALI PROJECTも年なんだから休めという方もいるかもしれませんが、皆さん薄々お察しの通り、私は不老不死の魔女でございます。余計な心配はご無用。これからも皆様の脳みそが腐るような曲を提供したいと思います」とアリプロワールドを展開。「愛と誠」、そして「わが瓩燭薫の華」で、アリーナを染め上げました。

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面妖、妖艶。ALI PROJECTの世界は圧巻です。

 そしていよいよ、最後のソロアーティスト・水樹奈々さんの出番です! バンドを入れ替えて万全の準備を整えると、煌めく紅と金のゴージャスな衣装に身を包んだ水樹さんが登場! ステージ上での堂々たる振る舞いは、会場の視線すべてを一身に浴びながら空間を支配するかのようです。

「残光のガイア」「Dancing in the velvet moon」で見せる気負いのない自信にあふれたパフォーマンスは、武道館・アリーナクラスを当たり前に埋めるアーティストならではのものでしょう。途中、コスチュームを脱ぎ捨てと、軽装の真紅の衣装に早変わり。
「皆さん今晩は! 水樹奈々です! 今年の夏も、来たぜアニサマ! 年々規模も、皆さんのエネルギーもすごくなってて、もうほんとに気持ちいいです! 今年の夏はすっごい想い出になりそうです。8月の最終週ということで学生さんは夏休みが終わり、社会人の方は夏の最後の休日ということになりますけど、今日は絶対に気持ちよーくなって帰ってもらうんだから!!」と語ると、客席とのコール&レスポンスやMC、そしてメンバー紹介を挟んで「Pray」へ!

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小柄な身体から発散するエネルギーはまさに圧巻です。

 歌声の説得力はもちろんですが、ひとつひとつの所作やMCが本当に絵になります。小柄な体から発散する圧倒的なエネルギーが放つ輝きなんでしょうね。そして水樹さんといえばやはり外せない、「ETERNAL BLAZE」へ。この時、ステージ周りから会場を見上げましたが、本当に一瞬で、会場が青とウルトラオレンジの洪水に染まっていくんです。水樹さんは、あまり物語や予備知識を必要としない、知らない人が見てもライブパフォーマンスだけで魅せられるアーティストだと思うんですが、この客席の様子から、積み重ねてきた歴史とライブの数が目に見えるような気がしました。

 ところが、ここで最後のサプライズ! なんと先ほどライブを終えたばかりのALI PROJECT、宝野アリカさんが奈落から登場、まさかのコラボレーションによる「ETERNAL BLAZE」です。ステージ衣装の2人が並ぶと、まさにヒロインと悪の大幹部という感じではありますが、歌唱力や個性の意味で本当に貴重なコラボレーションでした。

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これだけ強烈な個性が、お互いに食わずに並びたてるのは本物の証でしょう。「ETERNAL BLAZE」では客席がオレンジと青の海に変わりました。

 そして最後は、グランドフィナーレ。参加した全アーティストがステージへと呼びこまれます。全員で熱唱したのはもちろん、アニメロサマーライブ2008テーマソング・「Yells 〜It's a beautiful life〜」です。

 全員が並んで、それぞれパート分けしながら歌うのですが、個人的にはお祭りとしてのアニサマの一番の見所・聞き所だと思います。田村ゆかりさんや谷山紀章さんのパートはすぐにわかりますし、Suaraさんや茅原さんのパートでは、歌がすっとその人の色に変わって感じられます。また、これだけのアーティストが横並びというのはそれだけで壮観。客席を煽るm.o.v.eにノリノリで乗っかる田村ゆかりさんなんて、他のどこでも見られません。また、猛威をふるっていたのがALI PROJECTのかなり個性的な装束のダンサーさんたち。一回り以上小さな水樹奈々さんやsuaraさんと視線を合わせながらの2ショット、3ショットはかなり新鮮でした。

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最後は出演者がズラリと並んで大団円となりました。

 アンコールを挟み、全員がTシャツに着替えて再登場し、昨年のテーマ「Generation-A」へ。初日は男性アーティストが少ない分、谷山さんとAAA、m.o.v.eのmotsuさんがかなり活躍していました。それぞれから短いコメントがありましたが、「たくさんの笑顔の中で、大好きな歌が歌えて本当に幸せでした」と語った茅原さんや、他のアーティストのメンバー紹介を逆手にとった、savage geniusのああさんの「今日はこんな私を支えてくれた素敵なダンサーを紹介させてください…皆さんです! みんな愛してるよ!」といった言葉が印象的でした。最後はダンサーやすべてのバンドメンバーも登場し、全員で2回目の「Yells 〜It's a beautiful life〜」を歌い、今度こそ、5時間近くのロングランライブは幕を閉じたのでした。

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ダブルアンコールは揃いのTシャツ姿で登場。

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 初日はソロアーティストが多かった分、特に声優ファンにとっては密度の濃い一日になったのではないてしょうか。客席の華であるサイリウムも、イメージカラーやウルトラオレンジに染まるさまがよく見られ、非常に華やかでした。客席も取材陣も、5時間近い尺のライブのライブにすっかり燃え尽きたのですが、翌日にもこれ以上のボリュームのステージがあるんですね。うーん、なんてうれしいんでしょ。尺の長さに伴って、レポートの方も非常に長丁場になっておりますが、2日目にもおつきあい頂ければ幸いです。

[取材・文/中里キリ]

◆“アニメロサマーライブ2008 -Challenge-” 30日セットリスト
01 「恋せよ女の子」〜「アノネ〜まみむめ☆もがちょ」/水樹奈々+田村ゆかり
02 童話迷宮/田村ゆかり
03 バンビーノ・バンビーナ/田村ゆかり
04 めろ〜んのテーマ〜ゆかり王国国歌/田村ゆかり
05 STRIKE WITCHES〜わたしにできること〜/石田燿子
06 永遠の花/石田燿子
07 サクラサクミライコイユメ/yozuca*
08 Morning - sugar rays/yozuca*
09 センチメンタル/CooRie
10 存在/CooRie
11 DIVE INTO STREAM/m.o.v.e
12 Gamble Rumble/m.o.v.e
13 ZERO/AAA
14 Climax Jump/AAA
15 Over The Future/可憐Gir'ls
16 nowhere/savage genius/茅原実里/yozuca*
17 JUST TUNE/savage genius
18 想いを奏でて/savage genius
19 創聖のアクエリオン/AKINO from bless4
20 Go Tight!/AKINO from bless4
21 慟哭ノ雨/GRANRODEO
22 ケンゼンな本能/GRANRODEO
23 Love Jump/栗林みな実
24 Next Season/栗林みな実
25 Shining☆Days/栗林みな実
26 haunting Melody/Suara
27 星座/Suara
28 詩人の旅 from Contact/茅原実里
29 雨上がりの花よ咲け/茅原実里
30 雪、無音、窓辺にて。/茅原実里
31 輪舞-revolution/奥井雅美+茅原実里
32 INSANITY/奥井雅美
33 コトダマ/ALI PROJECT
34 愛と誠/ALI PROJECT
35 わが瓩燭薫の華/ALI PROJECT
36 残光のガイア/水樹奈々
37 Dancing in the velvet moon/水樹奈々
38 Pray/水樹奈々
39 ETERNAL BLAZE/水樹奈々+宝野アリカ
40 Yells 〜It's a beautiful life〜/アニサマ2008出演アーティスト

〜アンコール〜
EN-1 Generation-A/アニサマ2008出演アーティスト
EN-2 Yells 〜It's a beautiful life〜/アニサマ2008出演アーティスト +ミュージシャン
終演後BGM ONENESS

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(C)Animelo Summer Live 2008/DWANGO
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■関連サイト
アニメロサマーライブ2008 -Challenge-
中里キリのブログ「狐汁」


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