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2009年07月08日

topすでにメーカーズコラム『Blog.5pb.!』で   していますが、声優の長谷川明子さんのデビューシングル「LEVEL∞(レベルインフィニティー)」が8月5日(水)に発売されます。
TVアニメ「アラド戦記 〜スラップアップパーティー〜」のエンディングテーマとしてTVにて流れているので、すでに耳にした方もいるのではないでしょうか。

表題曲「LEVEL∞」の作曲を務めるのは、数々のゲームミュージックを手掛ける伊藤賢治氏。しかも、RPGのバトル曲をイメージして作曲したものを、8bitファミコンサウンドでおなじみの「KPLECRAFT(プレクラフト)」が編曲するという、かなりレトロなゲームミュージックを意識した構成になっております。
作詞は『THE IDOL M@STER』の「GO MY WAY!!」「9:02pm」の歌詞でおなじみのyura氏が担当。

そしてカップリング曲は、佐野信義氏が「ニンテンドーDS-10」で作成したオリジナル曲「XXX(トリプルエックス)」。こちらも「LEVEL∞」に負けず劣らず、かなりの変化球な楽曲になっています。

その他にも、quad氏による「LEVEL∞」クラブ系編曲バージョン、長谷川さんの写真がふんだんに使われたミニ写真集なども収録されており、シングルとは思えないほどの盛りだくさんな1枚ですよ。

このデビューシングルについて、長谷川明子さんにお話を伺ってまいりましたので、どうぞご覧ください!

【長谷川明子デビューシングル「LEVEL∞」インタビュー】
02
―本日はよろしくお願いします。今回が長谷川さん自身の名義として初めてのCDとなりますが、デビューが決まった時にまずどう思われましたか?

長谷川さん キャラクターソングはいくつか歌わせてもらっていて、その時は演じるキャラクターから「こんな歌になるのかな」と想像がついたんですね。でも自分の歌となると、「どうなるのかな? どうやって表現していこう」となかなか想像できなくてドキドキしました(笑)

―やはりキャラソンとは違いがありますか?

長谷川さん そうですね、特に『THE IDOL M@STER』の場合はキャラクターがどのような表情を浮かべているのかだったり、どういった感情を持っているのか、かっこよくとか可愛くとか、演出が入って方向性が定まってから歌の収録に入るので…
そういった演出が何も無く、どういう表現をするのか、どういった感情を持っているのかを全部自分で考えるのは、やっぱり違うなと思いました。
演出がなくて「全部自由にしていいよ」って言ってもらえるのはすごく嬉しいんですけど、「どうしていいのか、わからない〜」って、最初にちょっと思ってしまいました。


―アニメ「アラド戦記」のEDに使用されているわけですが、こちらのアニメの印象は?

長谷川さん 第1話を拝見した時はとてもシリアスな展開だったので、「冒険をしてボスに挑んでいくシリアスなアニメ」なのかな? と思ったら、だんだんコミカルなギャグが入ってきて、そのバランスが面白いですよね。あと、パーティを組む時の「パーティーコール」が大好きです! 私もやってみたいです。

◆「LEVEL∞」はどんな曲?
―それでは「LEVEL∞」について。
イトケンさんのバトルミュージックがファミコンサウンドに編曲されて、と楽曲としてはかなり特徴のある曲調ですよね。その曲を初めて聴いた時の感想は?

長谷川さん 素直に「かっこいいな!」ですね。後、音が実家で兄や姉と一緒に遊んでいたファミコンの音で、すごい懐かしくなりました。
実は兄がすごく伊藤賢治さんのファンで、『ロマンシング・サガ』もプレイしていましたし、サントラも持っていて聴いてたんですね。なので、デビューが決まった時は兄が一番驚いていました。「伊藤賢治さん!? オマエー!!」って(笑)


―レコーディングの時にお会いされました?

長谷川さん はい! レコーディング当日は伊藤さんや作詞のyuraさん、編曲をされた「KPLECRAFT」さんも皆さん来てくださって、本当にドキドキしました。やっぱり曲を作られた方の目の前で歌うのは、「ブースの向こうで聴いていて、どう思っているんだろう?」ってドキドキですね(笑)
でも、「自由にやっていいよ」って皆さんに言ってもらえて、伸び伸び歌わせてもらえました。


―レコーディング時になにかエピソードなどありますか?

長谷川さん 当日伊藤さんがメロディを変えたところがあったり、yuraさんが「もっとココはこういう風にしたい」と歌詞を変えたり、その場でより良くしていこう! ということがありました。

―その場で変更が入るのって珍しいとは思いますが、長谷川さんは大変じゃなかったですか?(笑)

長谷川さん 頑張りました!(笑)
ちょっとアップテンポな曲なので、言葉の当てはめ方が複雑な部分を何回か歌わせてもらいました。


―伊藤さんの第一印象は?

長谷川さん 背の高い人でした!
にこやかに話して頂いて、柔らかい印象ですね。「思うとおりに歌えばいいよ」って言って頂いたんですけど、終わった後にやっぱり不安になってしまいメールを打たせていただいたんです。
「私、大丈夫でしたか? 後々のためにアドバイスなどあれば!」って(笑)
そうしたら、「もっと長谷川さんが思っていることを伝えた方が良いよ」とアドバイスをもらいました。
キャラクターソングだと、やっぱりクライアントさんの意向に沿うように歌っている部分が大きくて、「こうした方がいいと思います」と私から言うのはおかしい部分もあるので。でも今回は個人名義だし、皆さんが「好きにやっても良いよ」と言ってくださっているので、自分の意見をもっと出していいと。それで、気になっていた部分を「どうか録り直しさせてもらえませんか?」とお願いしました。
お手数をおかけして、スイマセン!


5pb.プロデューサー中村氏 でも、みんな喜んでましたよ。それだけ気合入っているということですし、納得できるまでやるのが一番ですから。

―「LEVEL∞」で気に入っているフレーズはありますか。

長谷川さん 歌い出しの部分なんですけど、
「→タタカウ」
の矢印がとても気に入ってます!
これは、RPGのコマンドになっていて“タタカウ”を選んでいるんですが、すごい面白いなと。ゲームの中での行動が歌詞に入っていたり、“心LEVEL∞(インフィニティー)”といった表現がすごく好きです。
レベルが無限大って、サラッと言ってるけどすごくないですか?
「もっとできるよ、一緒に頑張ろう!」という気持ちが表現された歌なので、それが聴いてくれた人に上手く伝わるように気を付けて歌った、つもりです(笑)


―なるほど、たしかに“LEVEL∞”ってすごいことですよね。ちなみに、長谷川さんの心レベルはなんレベルですか?

長谷川さん 心レベルは……今、5くらいですかね(笑)
初期装備でラスボスに向かっていく私を歌ったような曲なので。まだまだ未熟なので、これからレベルアップしていきたいです!


―それもまたデビューシングルらしい部分ですね。

長谷川さん 初めはキャラソンじゃないということで「カッコ良く歌おう」ということばかり考えていたんですけど、でも実際に歌ってみて後から気になった部分を録り直しさせていただいたりしているうちに、「なんだ、私じゃないか」と思えました。キャラっぽくもあり、素っぽくもあり、要するに根っこは“長谷川明子”という1人の人間なんだな。と、思えました。

―前向きに“自分を表現できた”ということですかね。

長谷川さん 私は昔っから、カッコ良くしてもカッコつかないんですよ。おっちょこちょいだし(笑)
そういうのもありつつ、勢いでドーンと行っちゃいました! というのが私らしいかなと思います。

01

◆カップリング「XXX(トリプルエックス)」
―カップリング「XXX」は、『リッジレーサー』や『鉄拳』の作曲で有名な佐野信義氏が『KORG DS-10』で作ったオリジナル曲と、こちらもかなり特徴的な楽曲ですね。

長谷川さん 面白い曲です(笑)
佐野さんに「まず練習で歌ってみて」って言われて歌ったら、「それでOK」となり「オォッ!?」って驚かされました(笑)


―「XXX」の作詞は?

長谷川さん yura Darkさんという方で、「LEVEL∞」のyuraさんとは別の方です(笑)

―系統としては、なに系の楽曲になるんでしょう。

5pb.プロデューサー中村氏 ニンテンドーDSを使ったロック、デジタルロックと言われてました。昔の60s〜80s、マドンナとかが歌っていたロックを作りたかったということで。『KORG DS-10』で作ってレコーディングした音を一回カセットテープに落とし込んで、それをもう一回デジタルに戻してCD化しています。なので、よく聴くとカセットテープの「サー」という音が入ってます。

長谷川さん 歌い方は、「英語という名の日本語で歌って欲しい」と言われました。
「HeyBoy HeyGirl」を「ヘイボーイ ヘイガール」と言う風に、日本語チックに歌ってということで、すごく歌いやすかったです(笑)


―カタカナ英語ってやつですね。

長谷川さん すごい不思議な曲です。サビとかが無いんですよね。ドライブとかをしながら、スーッて流れていると良い感じです。

―「LEVEL∞」とは違う意味で、また変化球な曲ですね。伊藤さんの印象は「大きい人」ということでしたが、佐野さんの印象はどうでした?

長谷川さん 明るい方だな〜、と思いました。
「そもそも『KORG DS-10』でロックミュージックを作ろうというのがおかしいんだから、おかしな曲でいいんだよ!」と話されたのが印象的でした。
「上手に歌おうとしなくていいから、楽しくロックをやろう!」と。


5pb.プロデューサー中村氏 テストで歌ってもらったのが佐野さんのイメージにぴったりだったんですよ。なので、一発録りでOKでした。

―そうして完成した「XXX」を聴いてみた感想は?

長谷川さん あそこがこんな風になるんだ! と驚きました。
あまりこういう歌を聴いたり歌ったりしたことが無かったので正直想像がつかなかったんですけど、なるほど〜と思いました。


―なるほどー。でも、すごいですよね。デビューシングルが伊藤賢治さんと佐野信義さんが手がけるというのは。

長谷川さん そうですよね! 曲も詞もアレンジもすごく良いんですが、私が歌ってどう受け取ってもらえるのか、ドキドキしています。

◆楽しい仕掛けもたくさん
―4月に今井麻美さん、6月に下田麻美さんと、身近な方が続けて個人名義デビューされていますよね。長谷川さんがそれに続くわけですが、なにか意識されている部分ってありますか?

長谷川さん いや、もう、2人とも大好きで尊敬しているし、2人のCDジャケットを見て「ホント、素敵だな」と思っていて。2人の「みんなを楽しませるものにしたい」という姿勢から勉強させてもらっています。
下田さんのCDに写真がいっぱいあったので、今回「私も……」ってお願いしたら「良いよ」と言ってもらえて写真をたくさん収録させてもらえることになりました。写真の他にも楽しんでもらえるように「隠し○○」をたくさん用意しています!


―写真はどのようなものがあるんですか? ジャケットはパンクロックなカッコ良いイメージですが。

長谷川さん ジャケットに使われているナケナシのカッコ良さを出しつくしたものの他にも、私服で6パターンくらい撮ってもらって、撮影がすごく楽しかったです。ジャケットはカッコつけているので、他の服は素の長谷川を見てもらいたいなと思ってお化粧もナチュラルにしてもらいつつ。楽しく撮影してもらえました。
あと、剣を持っていたりゲームっぽいポーズの写真も撮っていて、頑張ってカッコつけてます。普段とは違う表情を撮ってもらえました。


04

―素の長谷川さんはどんな感じなんでしょうか。

長谷川さん 定まらない感じというか……人によって与える印象が違うかもしれない、そういうカメレオン的な部分がある気がします。

―色々な服で撮影されたようですが、今後、長谷川さんが着てみたい服などは?

長谷川さん ステージ衣装なども含めて色々着させて頂いているんですが、ステージ映えするということもあって露出が多めの服が多いんですね。なので、逆に全身を覆うライダースーツとか、男の子っぽい服も着てみたいです。

―そろそろ締めの時間となりますし、音楽の話に戻して。
今回のデビューシングルは2曲ともかなりの変化球でしたが、今後歌ってみたい曲のイメージなどありますか?

長谷川さん 「LEVEL∞」も「XXX」もアップテンポな曲なので、もうちょっとスローで穏やかな、カッコつけてない素の長谷川を表現するような曲があっても楽しいかな? と思います。

―そういった方向で好きな曲はなんでしょう?

長谷川さん ジブリ作品の「猫の恩返し」主題歌「風になる」を歌っている、つじあやのさんが好きですね。私もウクレレを持って、ポロロン♪って歌ってみたいなと。その前に弾けるように練習しないといけませんけど(笑)

―長谷川さんの私服姿にウクレレ似合いそうですね。セカンドシングルに期待しております(笑)

◆ファンへのメッセージ
―それでは、最後にCD発売を待っているファンへのメッセージをお願いします。

長谷川さん 私の歌う「LEVEL∞」が、「アラド戦記 〜スラップアップパーティー〜」の新エンディングテーマになりました!
この曲は、作曲してくださった方、作詞してくださった方、編曲してくださった方、いろんな方のこだわりと愛情がギュウっと詰まった曲です。私も歌詞にあるように、聴いている人の「頑張ろう」という気持ちを応援できるように歌いました。このカッコ良い曲を聴いて、日々を一緒に戦っていきましょう!
そして、「XXX」は戦いの疲れをいやすように脱力して聴いていただければと思います。
よろしくおねがいしまーす!


―ありがとうございましたっ!

03

■関連サイト
TVアニメ「アラド戦記 〜スラップアップパーティー〜」公式サイト
5pb.


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