2013年10月04日
♦季節恒例、逆らえぬものをなんとかしたい
時は9月、場所は新横浜。天気予報が台風の関東上陸を告げ、新幹線は富士川の増水のため三島駅を境に折り返し運転、飛行機は運休が相次ぎ、在来線のダイヤも乱れ。常日頃であれば「今日は大人しくしておこうかな」と思いかねない秋の週末。お天道さまには逆らえません。
とは言うものの、万難を排して駆けつけねばならないものが時にはあります。そう、この日9月16日(月・祝日)は田村ゆかりさんのライブ開催日。充分に安全を確保しつつ会場に駆けつける必要があるのでした。同じようにライブへと向かうファンの皆さんが一人でも多く無事にたどり着けることを祈りつつ、雲間を縫って昼過ぎに最寄り駅に到着。
これだけ激しかった雨風の中、どれほどの人出なのか? 少し気になって会場に足を運ぶとそこには既に沢山の観客の方々、心配無用の盛況ぶり。荒天を物ともせず目を輝かせ開場を待つ姿は活気に溢れ、ピンクのシャツ、そしていつもよりはブルーのシャツが多め? 普段とちょっと趣の違う真新しいブルーのTシャツに大きく踊る人名らしきもの、そこにはこう書かれていました。
──神楽坂ゆか
ゆかりんのライブに、忽然と現れた謎の人名「神楽坂ゆか」。彼女はいったい何者なのか? ゆかりんとの関係はいかに!? 気がつけば夕暮れ時、台風は横浜あたりを通り過ぎ北関東へ。交通機関のダイヤも徐々に回復し、遠征組のファンの方々が駆けつける中、皆さんの感心事──ある意味「台風の目」ならぬファンの注目は一心にこれから始まる「田村ゆかり」さんのライブのこと、そして謎の人物「神楽坂ゆか」に注がれるのでした。
横浜アリーナで行われた公演「田村ゆかり LOVE ♡ LIVE 2013 Autumn *Caramel Ribbon*」より、ライブレポートをお届けします!
時は9月、場所は新横浜。天気予報が台風の関東上陸を告げ、新幹線は富士川の増水のため三島駅を境に折り返し運転、飛行機は運休が相次ぎ、在来線のダイヤも乱れ。常日頃であれば「今日は大人しくしておこうかな」と思いかねない秋の週末。お天道さまには逆らえません。
とは言うものの、万難を排して駆けつけねばならないものが時にはあります。そう、この日9月16日(月・祝日)は田村ゆかりさんのライブ開催日。充分に安全を確保しつつ会場に駆けつける必要があるのでした。同じようにライブへと向かうファンの皆さんが一人でも多く無事にたどり着けることを祈りつつ、雲間を縫って昼過ぎに最寄り駅に到着。
これだけ激しかった雨風の中、どれほどの人出なのか? 少し気になって会場に足を運ぶとそこには既に沢山の観客の方々、心配無用の盛況ぶり。荒天を物ともせず目を輝かせ開場を待つ姿は活気に溢れ、ピンクのシャツ、そしていつもよりはブルーのシャツが多め? 普段とちょっと趣の違う真新しいブルーのTシャツに大きく踊る人名らしきもの、そこにはこう書かれていました。
──神楽坂ゆか
ゆかりんのライブに、忽然と現れた謎の人名「神楽坂ゆか」。彼女はいったい何者なのか? ゆかりんとの関係はいかに!? 気がつけば夕暮れ時、台風は横浜あたりを通り過ぎ北関東へ。交通機関のダイヤも徐々に回復し、遠征組のファンの方々が駆けつける中、皆さんの感心事──ある意味「台風の目」ならぬファンの注目は一心にこれから始まる「田村ゆかり」さんのライブのこと、そして謎の人物「神楽坂ゆか」に注がれるのでした。
横浜アリーナで行われた公演「田村ゆかり LOVE ♡ LIVE 2013 Autumn *Caramel Ribbon*」より、ライブレポートをお届けします!
♦前座付き!? 新機軸のステージ構成とは?
会場を埋め尽くす観客の皆さん、開幕の時間が迫ると共に高まっていく気持ちがアリーナ全体を次第に満たしていく感覚。握りしめるサイリウム、手元のポンポン、パペットの位置を確認し、足元のドリンクで喉を潤し、そっとタオルで額の汗を拭く。「今日はどんなステージになるんだろうか」──きっと、そのような事を沢山の方々が思い描く中いよいよライブがスタート。まず始めに場内の大型スクリーンにこのような映像が映し出されます。
ささやかな芸能事務所、鳳プロダクション。所属タレントの『田村ゆかり』さんこと愛称『ゆかたん』は新人発掘オーディション「レッツゴー!ヤングスターの星☆」にて鮮烈的なデビューを飾り芸能界デビューを果たしました。才能溢れる若きアイドルが、今まさにスターダムを駆け上がろうとする矢先、頼りの事務所が経営に失敗、前途多難な展開となってしまいます。
鳳プロダクションは事務所の社長である吾朗さん、マネージャの景子さん、アイドルのゆかたんの三人で構成されるささやかな所帯、そんな小さな事務所を待ち受ける過酷な運命。「すまない」と肩を落としながら、社長はゆかたんと景子さんに事の次第を力なく告げます。「がんばらなくちゃ!!」──前向きなゆかたんは、プロダクションの立て直しを目指し、ひたむきに頑張ります。着ぐるみアイドル、街角の小さなステージでのイベント、スナックやキャバレーでの地道な営業などなど……やがて努力は実り事務所は危機を脱出。『田村ゆかり』=『ゆかたん』は心機一転、芸名を『神楽坂ゆか』に改め、晴れて再出発となったのでした。
一区切りついた安堵からか、幸せな表情で眠るゆかたん。そこで鳳プロダクションの社長、吾朗さんとマネージャの景子さんは一計を案じます。「彼女にふさわしいステージをプレゼントしよう」──事務所の外に待ち受ける軽トラックの上には人が丁度一人入れそうな大きな箱が置いてあります。その中にそっと詰め込まれたゆかたんを載せて走り去るトラック。
─とここまでで大型スクリーンに映し出された映像は終了、やにわに壇上にスポットライトが当たり、そこに目をやると見覚えのある「人が入れそうな大きな箱」。そして箱の扉がそっと開き、辺りの状況を伺いながら顔を出すゆかたんの姿。
壇上に置かれた一通の手紙、鳳社長からゆかたんに宛てられたメッセージには、ここが『神楽坂ゆか』としての再出発の場所であることが告げられていました。想定外の出来事に戸惑いつつも、状況が掴めてきたゆかたん。横浜アリーナの大舞台で“田村ゆかり”さん=“ゆかりん”の「前座」として歌うことになったのでした。
「はじめまして、私…神楽坂ゆかといいます。」
まだ緊張感が抜けきっていない様子ながらも観客席にマイクを持って向かうゆかたん。
「ここは、横浜アリーナなんですよね?」
「わたし、福岡出身の17歳です。」
自己紹介を終え、いよいよ『ゆかたん』=『田村ゆかり』改め『神楽坂ゆか』としてのステージが始まります。記念すべき第1曲目「ときめきフォーリンラブ」はオーディション番組でのデビューのきっかけともなったメモリアルソングです。会場を染め上げるブルーのサイリウムの眩い光、観客の皆さんはさすがの用意周到ぶり。ゆかたんの装いもまたイメージカラーのブルーを基調とし、白のレースがあしらわれたキュートなドレス、伸びやかにはちきれんばかりの若さ溢れる17歳にふさわしいステージの幕開けとなりました。
ゆかたんの歌はどれも1980年中盤〜1990年前半あたりの昭和アイドル全盛期をイメージさせる内容、それに合わせた振付もまたランキング歌番組に若者が夢中だった時代、ブラウン管の向こうで踊っていたアイドルの姿を思い起こさせます。
続いての2曲目はゆかたんのデビュー曲「初恋」。太くて金属感の強い電子的なストリングス音、シモンズ風のシンセドラムで刻まれるリズムにのせて穢れ無き恋心を歌い上げ、見る間に会場の観客の皆さんを虜にしていきます。特にこの「ドゥン、ドゥン」という特徴的なドラムの音、この時代のアイドルソングをご存知の方ならきっと聞き覚えのある懐かしいビートだったのではないでしょうか。
MCを挟んで3曲目はこちらもゆかたんのオリジナルソング「女豹」。なんでもキャバレー営業時代によく歌ったものだそうです。力強いメロディはワイルドな女性、身を果断無く絞りこんだ豹の姿そのもの。これこそが現代のアイドルから失われ、今新たに求められる力強い可愛らしさ、美しさ、強さの原点たるものではないかと思わせる一曲でした。
そして4曲目。「SUKI・・・っていいでしょ?」はノリノリのポップソング。明るく元気に歌い、新たなアイドルの誕生に驚きつつも会場全体がすっかりゆかたん一色に染まったのですが、惜しむらくもゆかたんの出番はここまで。約30分及ぶ大充実の「前座」の舞台はここでおひらきとなりまして、本ライブの主役である“ゆかりん”のステージとなります。
♦バトンタッチ、『ゆかたん』から“ゆかりん”へ
場内が一斉にブルーからピンクのイメージカラーにスイッチして、“田村ゆかり”さん=“ゆかりん”登場。「アンドロメダまで1hour」、「この指とまれ」、「太陽のイヴ」とアップテンポで華やかなナンバーを歌い上げます。笑顔の眩しいゆかりん、歌詞がまるで過ぎ去る夏の思い出を語りかけてくるようです。壇上の振り付けに合わせて観客の皆さんがタオルを大きく掲げて回し、「Hi! Hi! Hi!」と掛け声をあげ、3曲を駆け抜けるように歌い終えました。今回のステージで目を惹いたのは生のブラス・セクション、その名も「桃色管系(ももいろかんけい)」。トランペット、トロンボーン、サックスが奏でるブラスのメロディがゆかりんの曲目に鮮やかな彩りを添えます。
「こんばんわー!!」
「前座の方がいらっしゃったようで……」
「ゆかたんさん? 同い年(17歳)なんだよね!?、仲良くしたいなぁ」
ゆかりんは、ゆかたん=神楽坂ゆかさんの事がとても気になる様子、同郷、同年齢といった所からもシンパシーを感じる部分が多いのかもしれません。でも、そこはアイドル、場内がゆかたんに関する反応を見せると、ちょっとジェラシーな表情を見せる場面も。なんともいじらしくて可愛いゆかりん!
続いて、今日のお天気「台風」についての話題、そして「みんなは今日どこからやって来たの!?」というお話。国内各所はもとより海外からのお客様もいらっしゃるようで香港、台湾、ハワイ、そしてノルウェーからも! ワールドワイドに広がりを見せるゆかりんファンの輪、手を振る海外からのファンの方にふと目を向けると頭髪、瞳の色などは異なれどもそこに浮かび上がる笑顔は皆一緒、このステージを身体一杯楽しんでいる様子がありありと伝わってきました。
♦南国・ゴシック。そして月夜に響く歌声と新曲
南国を思わせるリズムの楽曲は「咲かせて乙女」です。沖縄民謡を思わせる響きに合わせて「アイヤ、イヤ」と場内のコールが繋がっていきます。続いて「神様Rescue me!!」、こちらもまたトロピカルなムードの一曲。晩夏の月下を思わせる舞台セット、月明かりのようなスポットライトに照らしだされて歌うゆかりんの声が会場に響き渡るのでした。そして曲目は月を思わせるムードを引き継ぎ「上弦の月」へ。ゆかりんのステージでは珍しく演奏されるこちらのナンバーはアルバム「十六夜の月、カナリアの恋。」に収録されています。エレクトリック・ピアノの音にのせて揺蕩う(たゆたう)ように歌う姿から目が離せませんでした。
こちらの「咲かせて乙女」、「神様Rescue me!!」、「上弦の月」と続いた楽曲の組み合わせはまるで、盛夏の華やかなリズムではじまり、晩夏のたおやかさと伸びやかさ。そして繋いでいく秋の夜長を感じさせる調べのように感じました。台風一過、恐らく外は雲一つ無いこの瞬間、夜空には煌々と輝く月があることをゆかりんはまるで知っていたかのように朗々と歌を響かせます──届けたい気持ちが、溢れて、上手に伝えたい、でも伝えられない。でもきっと、今なら言えるよ。
一転してゴシックな雰囲気に包まれる会場、紅に染まった場を支配するのは“ゆかり姫”。場内を埋め尽くす臣民の前でお披露目されるのは、もうこの曲こそが絶対的な存在「めろ〜んのテーマ 〜ゆかり王国国歌〜」。
姫のコケティッシュな歌、王国の頂点に君臨する権力者が振りかざす錫杖よろしく掲げるのは魔法のステッキ。
\めろ〜ん/
──続いて「†メタウサ姫 〜黒ゆかり王国ミサ〜†」もう一つの王国の宴が幕開けとなります。全身全霊、心を込めて忠誠の雄叫びを捧げるしかありません。これこそがミサ、今ここ、横浜アリーナに確かに「黒ゆかり王国」が存在すると確信する瞬間です。
「Cursed Lily」もライブではレアな楽曲、こちらはアルバム「銀の旋律、記憶の水音。」の収録曲。まっすぐに力強く。刻み、時に迷い、乱れ。今そこに蕾が花開かんとし、内に秘めた甘い芳香を伝えたい、手折られまいと赤裸々に紡がれ吐露される愛の形は、次の曲「Endless Story」に引き継がれます。ときめくハート、めぐり逢いは永久に語り繋がれるアモーレ、もう一つの愛の歌。夜空に浮かぶ月が「Cursed Lily」だとしたら「Endless Story」は水面に揺らめく月影、一つのテーマを描き出す似て非なる趣が感じとられました。
そして「恋と夢と空時計」は11月20日(水)発売の10thアルバムに収録される新曲。思い焦がれる気持ちをしっかりと、強く届けたい気持ちが込められた一曲です。決して急くこと無く、でも伝えたい、この気持ち。初披露となったこの曲に真摯に耳を傾ける観客の皆さんの姿が印象的でした。しっとりと力強く歌い上げた後のMCにおいてこちらが新曲であることをゆかりん自らご紹介いただきました。
続いて話題は今回用意された立ち見席のお話、ステージ映像の「バーチャルデート」の収録時のエピソードや、ネイルサロンに行ったこと、その後おでんを食べにいった話など。おでん屋さんで「声優さんですか?」と聞かれて肯定され、そして偶然にもその方が「刀語」を観られていたようで、劇中でゆかりんが演じるヒロイン“とがめ“役である事を告白し、大いに盛り上がったとのことでした。
♦クライマックスとアンコール、続いてまさかの……!?
ステージもいよいよ終盤、お伽話の世界にいるような没入感のある楽曲「W:Wonder tale」は未来への希望溢れる恋心を綴るアップナンバー。赤いドレスを身にまとったゆかりんの歌声に合わせて会場も一体となり歓声をあげます。偶発的な出来事に頼らず、自らの意思で前に進んでいきたい確かな恋心、聞くにつれ心が満たされ、力が溢れていくような一曲です。そして「Little Wish 〜first step〜」はライブでは久々ですが、外せないスタンダードナンバーです。こちらはファンタジックで夢見る乙女の恋の歌。続いて「Fantastic future」──アニメ「変態王子と笑わない猫。」のオープンニングテーマです。一息つく間も無く瞬時に早着替えするゆかりん、白のショートドレス、肩口を彩るピンクのライン、ブルーのスパンコールがきらめく胸元のリボンとよく似合っています。
楽曲が始まる毎にここが最高潮なのではないか、と思わせながらも次の曲が始まるとさらに高まり、留まることを知らない会場のボルテージ。どこまでもステディな恋、手を繋いで街に踊りだして行きたくなる気持ちで溢れるファニーな一曲「fancy baby doll」を歌います。世界一可愛い、素敵な恋のカタチをステージのゆかりんが、会場の皆さんが一体となり造り上げていきます。そして間奏パートで恒例のうさぎのぬいぐるみのトスタイムがありました。アリーナ中央部にせり出した移動式ステージの「ゆかり丸」の上でぬいぐるみの詰まったバズーカを構えるゆかりん。会場の全ての場所で心待ちにするファンの方々に満遍なく届けと各所に狙いを定めて発射、そして手づからトスと交互に繰り返した後にステージに復帰。続けて「LOVE ME NOW!」「もうちょっとFall in Love」とこんなにハイテンションでごきげんなナンバーが続いていいのだろうか、幸せいっぱいに満ち溢れた最高潮の締めくくりとなった所で、ステージは一旦終わりを告げます。
暗転する舞台、会場の中に響き渡る止むことの無い、力強い「アンコール」の声。。その呼びかけに応えて、再びスポットライトは再びステージを照らしだし、アンコールタイムに突入です。アップテンポで思い焦がれる気持ちが弾け飛ぶようなノリノリのナンバーは「スパークリング☆トラベラー」、こちらは「恋と夢と空時計」と同じく10thアルバムに収録される新曲です。
続いての「パーティーは終わらない」はまさにこのタイミングに相応しい選曲、motsuさんのラップパートを淀みなくコール、終わらない宴であるようにとゆかりんと共に歌い上げ、本日最後の楽曲「チェルシーガール」にてハッピーな気持ちに満ち溢れて公演終了となるのでした。
壇上でひと通り歌い終えての感想、感謝の気持ちを伝えるゆかりん。この先10年という時間の過ごし方についての気持ちを告げます。今後の展開、ステージワークについての情報告知の後、ステージには欠かせないキャラクター、猫の着ぐるみペア「桃猫団」との触れ合いがあり、FCイベントの話があったり、そんな話をしているうちにゆかりん、名残惜しくなってきたようで、ポツリと。
「もう一回、あと一曲やりたいけど……
みんな電車とか帰れなくなっちゃうし、ね……」
その想いを受けて盛り上がる場内。「もう一回」「あと一曲」会場の気持ちが一つとなり、そしてゆかりんはついに壇上で膝を折り、予定外のあと一曲、あと一曲だけでいいからと懇願するのでした。即座にファンの皆様、彼女が膝を折る姿をただ見過ごすことはありません。場内を埋め尽くす約13,000人が一斉に頭を垂れ一心に願います──奇跡の続きを、夢の舞台よ再び!!
そしてまさかのダブルアンコール。本日二度目の「チェルシーガール」。会場が真に一つとなって「誰にも負けないこの気持ち」をゆかりんに伝え、舞台は大団円の終幕を迎えたのでした。壇上の演者の皆さん、そしてゆかりんの呼びかけで観客席の皆がそれぞれに手をつなぎ、掲げ、一礼。飛び交う感謝の声「ありがとう」「ありがとう!」「最高のステージをありがとう!!」
そして本日最後の一言、ゆかりんから「みんな気をつけて帰ってね、来年また元気な顔で会いに来てくださいね」という優しい言葉でステージは終わりを告げたのでした。
♦大団円の後に
会場の横浜アリーナを出ると、月をテーマに歌われた曲中で思い描かれたままの中秋の名月が夜空に白く輝いていました。開場前に風雨をもたらした台風によって、雲がすっきりと洗い流されて煌々と輝くそれは最初からステージの一部でもあるかのよう。新横浜の駅へ向かうファンの皆さんの姿をそっと照らしだす幻想的な月明かりが素敵でした。そして、いつもいつも思うのですが、ステージの締めくくりに感謝の言葉が自然に出てくる舞台って本当にいいなぁ、とそんな事を考えつつライブの様子を思い返し、改めて胸を「キュンキュン」と高鳴せながら家路につくのでした。今後の展開も盛りだくさん、ゆかりんのさらなるご活躍を願ってやみません!
以上、「田村ゆかり LOVE ♡ LIVE 2013 Autumn *Caramel Ribbon*」 in 横浜アリーナのライブレポでした。
取材:はにべあ
●インフォメーション
◆10thアルバム発売!
ゆかりん10枚目のオリジナルアルバムが11月20日に発売決定!
「タイトル未定」
2013年11月20日発売
【CD+BD】KICS-91969 【CD+DVD】KICS-91970/各¥3,990(tax in)
【CD】KISC-1969/¥3,000(tax in)
*収録曲情報*
・恋と夢と空時計 New ♪
・スパークリング☆トラベラー
PSP「変態王子と笑わない猫。」OPテーマ
・Fantastic future
TVアニメ「変態王子と笑わない猫。」OPテーマ
・W:Wonder tale
TVアニメ「俺の彼女と幼なじみが修羅場すぎる」EDテーマ
・微笑みのプルマージュ
映画「魔法少女リリカルなのは The MOVIE 2nd A's」EDテーマ
etc…
◆TVアニメ「のうりん」OP担当決定!
田村ゆかりさん自身も木下林檎役として出演する、2014年1月放送開始予定のTVアニメ「のうりん」のOPテーマを担当することが決定しました!
◆2014年ライブ・ツアー開催決定!
2014年にライブツアー「田村ゆかりLOVE ♡ LIVE 2014」を開催することが決定しました!
詳細はOFFICIAL WEBSITEにて改めて発表されるとのことです。
田村ゆかりOFFICIAL WEBSITE
●セットリスト
アニメロミックス presents
田村ゆかり LOVE ♡ LIVE 2013 Autumn *Caramel Ribbon*
2013年9月16日(月・祝)横浜アリーナ
01 ときめきフォーリンラブ/神楽坂ゆか
02 初恋/神楽坂ゆか
03 女豹/神楽坂ゆか
04 SUKI・・・っていいでしょ?/神楽坂ゆか
05 アンドロメダまで1hour
06 この指とまれ
07 太陽のイヴ
08 咲かせて乙女
09 神様Rescue me!!
10 上弦の月
11 めろ〜んのテーマ 〜ゆかり王国国歌〜
12 †メタウサ姫 〜黒ゆかり王国ミサ〜†
13 満月のセンシビリティー
14 Cursed Lily
15 Endless Story
16 恋と夢と空時計
17 W:Wonder tale
18 Little Wish 〜first step〜
19 Fantastic future
20 fancy baby doll
21 LOVE ME NOW!
22 もうちょっとFall in Love
<ENCORE>
23 スパークリング☆トラベラー
24 パーティーは終わらない 田村ゆかり feat. motsu from m.o.v.e
25 チェルシーガール
※16曲目&23曲目は2013年11月20日(水)発売の10thアルバムに収録される新曲です。
会場を埋め尽くす観客の皆さん、開幕の時間が迫ると共に高まっていく気持ちがアリーナ全体を次第に満たしていく感覚。握りしめるサイリウム、手元のポンポン、パペットの位置を確認し、足元のドリンクで喉を潤し、そっとタオルで額の汗を拭く。「今日はどんなステージになるんだろうか」──きっと、そのような事を沢山の方々が思い描く中いよいよライブがスタート。まず始めに場内の大型スクリーンにこのような映像が映し出されます。
ささやかな芸能事務所、鳳プロダクション。所属タレントの『田村ゆかり』さんこと愛称『ゆかたん』は新人発掘オーディション「レッツゴー!ヤングスターの星☆」にて鮮烈的なデビューを飾り芸能界デビューを果たしました。才能溢れる若きアイドルが、今まさにスターダムを駆け上がろうとする矢先、頼りの事務所が経営に失敗、前途多難な展開となってしまいます。
鳳プロダクションは事務所の社長である吾朗さん、マネージャの景子さん、アイドルのゆかたんの三人で構成されるささやかな所帯、そんな小さな事務所を待ち受ける過酷な運命。「すまない」と肩を落としながら、社長はゆかたんと景子さんに事の次第を力なく告げます。「がんばらなくちゃ!!」──前向きなゆかたんは、プロダクションの立て直しを目指し、ひたむきに頑張ります。着ぐるみアイドル、街角の小さなステージでのイベント、スナックやキャバレーでの地道な営業などなど……やがて努力は実り事務所は危機を脱出。『田村ゆかり』=『ゆかたん』は心機一転、芸名を『神楽坂ゆか』に改め、晴れて再出発となったのでした。
一区切りついた安堵からか、幸せな表情で眠るゆかたん。そこで鳳プロダクションの社長、吾朗さんとマネージャの景子さんは一計を案じます。「彼女にふさわしいステージをプレゼントしよう」──事務所の外に待ち受ける軽トラックの上には人が丁度一人入れそうな大きな箱が置いてあります。その中にそっと詰め込まれたゆかたんを載せて走り去るトラック。
─とここまでで大型スクリーンに映し出された映像は終了、やにわに壇上にスポットライトが当たり、そこに目をやると見覚えのある「人が入れそうな大きな箱」。そして箱の扉がそっと開き、辺りの状況を伺いながら顔を出すゆかたんの姿。
壇上に置かれた一通の手紙、鳳社長からゆかたんに宛てられたメッセージには、ここが『神楽坂ゆか』としての再出発の場所であることが告げられていました。想定外の出来事に戸惑いつつも、状況が掴めてきたゆかたん。横浜アリーナの大舞台で“田村ゆかり”さん=“ゆかりん”の「前座」として歌うことになったのでした。
「はじめまして、私…神楽坂ゆかといいます。」
まだ緊張感が抜けきっていない様子ながらも観客席にマイクを持って向かうゆかたん。
「ここは、横浜アリーナなんですよね?」
「わたし、福岡出身の17歳です。」
自己紹介を終え、いよいよ『ゆかたん』=『田村ゆかり』改め『神楽坂ゆか』としてのステージが始まります。記念すべき第1曲目「ときめきフォーリンラブ」はオーディション番組でのデビューのきっかけともなったメモリアルソングです。会場を染め上げるブルーのサイリウムの眩い光、観客の皆さんはさすがの用意周到ぶり。ゆかたんの装いもまたイメージカラーのブルーを基調とし、白のレースがあしらわれたキュートなドレス、伸びやかにはちきれんばかりの若さ溢れる17歳にふさわしいステージの幕開けとなりました。
ゆかたんの歌はどれも1980年中盤〜1990年前半あたりの昭和アイドル全盛期をイメージさせる内容、それに合わせた振付もまたランキング歌番組に若者が夢中だった時代、ブラウン管の向こうで踊っていたアイドルの姿を思い起こさせます。
続いての2曲目はゆかたんのデビュー曲「初恋」。太くて金属感の強い電子的なストリングス音、シモンズ風のシンセドラムで刻まれるリズムにのせて穢れ無き恋心を歌い上げ、見る間に会場の観客の皆さんを虜にしていきます。特にこの「ドゥン、ドゥン」という特徴的なドラムの音、この時代のアイドルソングをご存知の方ならきっと聞き覚えのある懐かしいビートだったのではないでしょうか。
MCを挟んで3曲目はこちらもゆかたんのオリジナルソング「女豹」。なんでもキャバレー営業時代によく歌ったものだそうです。力強いメロディはワイルドな女性、身を果断無く絞りこんだ豹の姿そのもの。これこそが現代のアイドルから失われ、今新たに求められる力強い可愛らしさ、美しさ、強さの原点たるものではないかと思わせる一曲でした。
そして4曲目。「SUKI・・・っていいでしょ?」はノリノリのポップソング。明るく元気に歌い、新たなアイドルの誕生に驚きつつも会場全体がすっかりゆかたん一色に染まったのですが、惜しむらくもゆかたんの出番はここまで。約30分及ぶ大充実の「前座」の舞台はここでおひらきとなりまして、本ライブの主役である“ゆかりん”のステージとなります。
♦バトンタッチ、『ゆかたん』から“ゆかりん”へ
場内が一斉にブルーからピンクのイメージカラーにスイッチして、“田村ゆかり”さん=“ゆかりん”登場。「アンドロメダまで1hour」、「この指とまれ」、「太陽のイヴ」とアップテンポで華やかなナンバーを歌い上げます。笑顔の眩しいゆかりん、歌詞がまるで過ぎ去る夏の思い出を語りかけてくるようです。壇上の振り付けに合わせて観客の皆さんがタオルを大きく掲げて回し、「Hi! Hi! Hi!」と掛け声をあげ、3曲を駆け抜けるように歌い終えました。今回のステージで目を惹いたのは生のブラス・セクション、その名も「桃色管系(ももいろかんけい)」。トランペット、トロンボーン、サックスが奏でるブラスのメロディがゆかりんの曲目に鮮やかな彩りを添えます。
「こんばんわー!!」
「前座の方がいらっしゃったようで……」
「ゆかたんさん? 同い年(17歳)なんだよね!?、仲良くしたいなぁ」
ゆかりんは、ゆかたん=神楽坂ゆかさんの事がとても気になる様子、同郷、同年齢といった所からもシンパシーを感じる部分が多いのかもしれません。でも、そこはアイドル、場内がゆかたんに関する反応を見せると、ちょっとジェラシーな表情を見せる場面も。なんともいじらしくて可愛いゆかりん!
続いて、今日のお天気「台風」についての話題、そして「みんなは今日どこからやって来たの!?」というお話。国内各所はもとより海外からのお客様もいらっしゃるようで香港、台湾、ハワイ、そしてノルウェーからも! ワールドワイドに広がりを見せるゆかりんファンの輪、手を振る海外からのファンの方にふと目を向けると頭髪、瞳の色などは異なれどもそこに浮かび上がる笑顔は皆一緒、このステージを身体一杯楽しんでいる様子がありありと伝わってきました。
♦南国・ゴシック。そして月夜に響く歌声と新曲
南国を思わせるリズムの楽曲は「咲かせて乙女」です。沖縄民謡を思わせる響きに合わせて「アイヤ、イヤ」と場内のコールが繋がっていきます。続いて「神様Rescue me!!」、こちらもまたトロピカルなムードの一曲。晩夏の月下を思わせる舞台セット、月明かりのようなスポットライトに照らしだされて歌うゆかりんの声が会場に響き渡るのでした。そして曲目は月を思わせるムードを引き継ぎ「上弦の月」へ。ゆかりんのステージでは珍しく演奏されるこちらのナンバーはアルバム「十六夜の月、カナリアの恋。」に収録されています。エレクトリック・ピアノの音にのせて揺蕩う(たゆたう)ように歌う姿から目が離せませんでした。
こちらの「咲かせて乙女」、「神様Rescue me!!」、「上弦の月」と続いた楽曲の組み合わせはまるで、盛夏の華やかなリズムではじまり、晩夏のたおやかさと伸びやかさ。そして繋いでいく秋の夜長を感じさせる調べのように感じました。台風一過、恐らく外は雲一つ無いこの瞬間、夜空には煌々と輝く月があることをゆかりんはまるで知っていたかのように朗々と歌を響かせます──届けたい気持ちが、溢れて、上手に伝えたい、でも伝えられない。でもきっと、今なら言えるよ。
一転してゴシックな雰囲気に包まれる会場、紅に染まった場を支配するのは“ゆかり姫”。場内を埋め尽くす臣民の前でお披露目されるのは、もうこの曲こそが絶対的な存在「めろ〜んのテーマ 〜ゆかり王国国歌〜」。
\ウンウン、そだそだ!!/\ウンウン、そだそだ!!/
姫のコケティッシュな歌、王国の頂点に君臨する権力者が振りかざす錫杖よろしく掲げるのは魔法のステッキ。
\めろ〜ん/
──続いて「†メタウサ姫 〜黒ゆかり王国ミサ〜†」もう一つの王国の宴が幕開けとなります。全身全霊、心を込めて忠誠の雄叫びを捧げるしかありません。これこそがミサ、今ここ、横浜アリーナに確かに「黒ゆかり王国」が存在すると確信する瞬間です。
「Cursed Lily」もライブではレアな楽曲、こちらはアルバム「銀の旋律、記憶の水音。」の収録曲。まっすぐに力強く。刻み、時に迷い、乱れ。今そこに蕾が花開かんとし、内に秘めた甘い芳香を伝えたい、手折られまいと赤裸々に紡がれ吐露される愛の形は、次の曲「Endless Story」に引き継がれます。ときめくハート、めぐり逢いは永久に語り繋がれるアモーレ、もう一つの愛の歌。夜空に浮かぶ月が「Cursed Lily」だとしたら「Endless Story」は水面に揺らめく月影、一つのテーマを描き出す似て非なる趣が感じとられました。
そして「恋と夢と空時計」は11月20日(水)発売の10thアルバムに収録される新曲。思い焦がれる気持ちをしっかりと、強く届けたい気持ちが込められた一曲です。決して急くこと無く、でも伝えたい、この気持ち。初披露となったこの曲に真摯に耳を傾ける観客の皆さんの姿が印象的でした。しっとりと力強く歌い上げた後のMCにおいてこちらが新曲であることをゆかりん自らご紹介いただきました。
続いて話題は今回用意された立ち見席のお話、ステージ映像の「バーチャルデート」の収録時のエピソードや、ネイルサロンに行ったこと、その後おでんを食べにいった話など。おでん屋さんで「声優さんですか?」と聞かれて肯定され、そして偶然にもその方が「刀語」を観られていたようで、劇中でゆかりんが演じるヒロイン“とがめ“役である事を告白し、大いに盛り上がったとのことでした。
♦クライマックスとアンコール、続いてまさかの……!?
ステージもいよいよ終盤、お伽話の世界にいるような没入感のある楽曲「W:Wonder tale」は未来への希望溢れる恋心を綴るアップナンバー。赤いドレスを身にまとったゆかりんの歌声に合わせて会場も一体となり歓声をあげます。偶発的な出来事に頼らず、自らの意思で前に進んでいきたい確かな恋心、聞くにつれ心が満たされ、力が溢れていくような一曲です。そして「Little Wish 〜first step〜」はライブでは久々ですが、外せないスタンダードナンバーです。こちらはファンタジックで夢見る乙女の恋の歌。続いて「Fantastic future」──アニメ「変態王子と笑わない猫。」のオープンニングテーマです。一息つく間も無く瞬時に早着替えするゆかりん、白のショートドレス、肩口を彩るピンクのライン、ブルーのスパンコールがきらめく胸元のリボンとよく似合っています。
楽曲が始まる毎にここが最高潮なのではないか、と思わせながらも次の曲が始まるとさらに高まり、留まることを知らない会場のボルテージ。どこまでもステディな恋、手を繋いで街に踊りだして行きたくなる気持ちで溢れるファニーな一曲「fancy baby doll」を歌います。世界一可愛い、素敵な恋のカタチをステージのゆかりんが、会場の皆さんが一体となり造り上げていきます。そして間奏パートで恒例のうさぎのぬいぐるみのトスタイムがありました。アリーナ中央部にせり出した移動式ステージの「ゆかり丸」の上でぬいぐるみの詰まったバズーカを構えるゆかりん。会場の全ての場所で心待ちにするファンの方々に満遍なく届けと各所に狙いを定めて発射、そして手づからトスと交互に繰り返した後にステージに復帰。続けて「LOVE ME NOW!」「もうちょっとFall in Love」とこんなにハイテンションでごきげんなナンバーが続いていいのだろうか、幸せいっぱいに満ち溢れた最高潮の締めくくりとなった所で、ステージは一旦終わりを告げます。
暗転する舞台、会場の中に響き渡る止むことの無い、力強い「アンコール」の声。。その呼びかけに応えて、再びスポットライトは再びステージを照らしだし、アンコールタイムに突入です。アップテンポで思い焦がれる気持ちが弾け飛ぶようなノリノリのナンバーは「スパークリング☆トラベラー」、こちらは「恋と夢と空時計」と同じく10thアルバムに収録される新曲です。
続いての「パーティーは終わらない」はまさにこのタイミングに相応しい選曲、motsuさんのラップパートを淀みなくコール、終わらない宴であるようにとゆかりんと共に歌い上げ、本日最後の楽曲「チェルシーガール」にてハッピーな気持ちに満ち溢れて公演終了となるのでした。
壇上でひと通り歌い終えての感想、感謝の気持ちを伝えるゆかりん。この先10年という時間の過ごし方についての気持ちを告げます。今後の展開、ステージワークについての情報告知の後、ステージには欠かせないキャラクター、猫の着ぐるみペア「桃猫団」との触れ合いがあり、FCイベントの話があったり、そんな話をしているうちにゆかりん、名残惜しくなってきたようで、ポツリと。
「もう一回、あと一曲やりたいけど……
みんな電車とか帰れなくなっちゃうし、ね……」
その想いを受けて盛り上がる場内。「もう一回」「あと一曲」会場の気持ちが一つとなり、そしてゆかりんはついに壇上で膝を折り、予定外のあと一曲、あと一曲だけでいいからと懇願するのでした。即座にファンの皆様、彼女が膝を折る姿をただ見過ごすことはありません。場内を埋め尽くす約13,000人が一斉に頭を垂れ一心に願います──奇跡の続きを、夢の舞台よ再び!!
そしてまさかのダブルアンコール。本日二度目の「チェルシーガール」。会場が真に一つとなって「誰にも負けないこの気持ち」をゆかりんに伝え、舞台は大団円の終幕を迎えたのでした。壇上の演者の皆さん、そしてゆかりんの呼びかけで観客席の皆がそれぞれに手をつなぎ、掲げ、一礼。飛び交う感謝の声「ありがとう」「ありがとう!」「最高のステージをありがとう!!」
そして本日最後の一言、ゆかりんから「みんな気をつけて帰ってね、来年また元気な顔で会いに来てくださいね」という優しい言葉でステージは終わりを告げたのでした。
♦大団円の後に
会場の横浜アリーナを出ると、月をテーマに歌われた曲中で思い描かれたままの中秋の名月が夜空に白く輝いていました。開場前に風雨をもたらした台風によって、雲がすっきりと洗い流されて煌々と輝くそれは最初からステージの一部でもあるかのよう。新横浜の駅へ向かうファンの皆さんの姿をそっと照らしだす幻想的な月明かりが素敵でした。そして、いつもいつも思うのですが、ステージの締めくくりに感謝の言葉が自然に出てくる舞台って本当にいいなぁ、とそんな事を考えつつライブの様子を思い返し、改めて胸を「キュンキュン」と高鳴せながら家路につくのでした。今後の展開も盛りだくさん、ゆかりんのさらなるご活躍を願ってやみません!
以上、「田村ゆかり LOVE ♡ LIVE 2013 Autumn *Caramel Ribbon*」 in 横浜アリーナのライブレポでした。
取材:はにべあ
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●インフォメーション
◆10thアルバム発売!
ゆかりん10枚目のオリジナルアルバムが11月20日に発売決定!
「タイトル未定」
2013年11月20日発売
【CD+BD】KICS-91969 【CD+DVD】KICS-91970/各¥3,990(tax in)
【CD】KISC-1969/¥3,000(tax in)
*収録曲情報*
・恋と夢と空時計 New ♪
・スパークリング☆トラベラー
PSP「変態王子と笑わない猫。」OPテーマ
・Fantastic future
TVアニメ「変態王子と笑わない猫。」OPテーマ
・W:Wonder tale
TVアニメ「俺の彼女と幼なじみが修羅場すぎる」EDテーマ
・微笑みのプルマージュ
映画「魔法少女リリカルなのは The MOVIE 2nd A's」EDテーマ
etc…
◆TVアニメ「のうりん」OP担当決定!
田村ゆかりさん自身も木下林檎役として出演する、2014年1月放送開始予定のTVアニメ「のうりん」のOPテーマを担当することが決定しました!
◆2014年ライブ・ツアー開催決定!
2014年にライブツアー「田村ゆかりLOVE ♡ LIVE 2014」を開催することが決定しました!
詳細はOFFICIAL WEBSITEにて改めて発表されるとのことです。
田村ゆかりOFFICIAL WEBSITE
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●セットリスト
アニメロミックス presents
田村ゆかり LOVE ♡ LIVE 2013 Autumn *Caramel Ribbon*
2013年9月16日(月・祝)横浜アリーナ
01 ときめきフォーリンラブ/神楽坂ゆか
02 初恋/神楽坂ゆか
03 女豹/神楽坂ゆか
04 SUKI・・・っていいでしょ?/神楽坂ゆか
05 アンドロメダまで1hour
06 この指とまれ
07 太陽のイヴ
08 咲かせて乙女
09 神様Rescue me!!
10 上弦の月
11 めろ〜んのテーマ 〜ゆかり王国国歌〜
12 †メタウサ姫 〜黒ゆかり王国ミサ〜†
13 満月のセンシビリティー
14 Cursed Lily
15 Endless Story
16 恋と夢と空時計
17 W:Wonder tale
18 Little Wish 〜first step〜
19 Fantastic future
20 fancy baby doll
21 LOVE ME NOW!
22 もうちょっとFall in Love
<ENCORE>
23 スパークリング☆トラベラー
24 パーティーは終わらない 田村ゆかり feat. motsu from m.o.v.e
25 チェルシーガール
※16曲目&23曲目は2013年11月20日(水)発売の10thアルバムに収録される新曲です。