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2013年12月11日

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アーティスト・Ritaさんのワークスベストアルバム「merry! -Rita WORKS BEST Side“HAPPY”」、コンセプトアルバム「星ノ雨II-Dialogue-」の2枚が12月11日(水)に同時発売されます。

「merry! -Rita WORKS BEST Side“HAPPY”」は聴くと元気が出る、楽しい歌を集めたアルバムで多くのPCゲームOP・EDテーマが収録されています。さらに新曲として、書き下ろしオリジナル曲「Candy Fairy Day's」「Over the rain」の2曲も収められています。

一方の「星ノ雨II-Dialogue-」は、2012年12月に発売された折倉俊則氏プロデュースのコンセプトアルバム「星ノ雨」をベースに、新たな物語・世界観を構築。完全書き下ろしオリジナル曲11曲(うちインスト1曲)で少年と少女の物語を描き出す1枚です。

アルバム2枚の同時購入特典として、都内某所で開催される「Ritaシークレットライブ」へのご招待も。こちらもご参加くださいませ。


このアルバム同時発売にあわせ、Ritaさんよりお話を伺ってきましたのでぜひご覧ください。

◆ワークスベストアルバム「merry! -Rita WORKS BEST Side“HAPPY”」
 コンセプトアルバム「星ノ雨II-Dialogue-」
 発売記念インタビュー


−今回は2枚同時にアルバム発売ということで、おめでとうございます。

Ritaさん ありがとうございます!

−2枚同時に発売するというのは、なにか理由があったりするんでしょうか。

Ritaさん たまたま「星ノ雨」の続編を出してみませんか? というお話を頂いたタイミングと前回のワークスベストが一昨年の発売だったのでそろそろ出したいな、というタイミングが上手くかぶって、じゃあ一緒に出してみようかと。
せっかく一緒に出すなら、それぞれカラーの違うアルバムにしようという話になりました。「星ノ雨II-Dialogue-」については前作のカラーを意識的に受け継ぐアルバムにしたので、じゃあワークスベストは明るいカラーにしようと選曲を考えました。


−なるほど、それでは各アルバムについてお話を伺っていきたいと思います。
まずはワークスベストアルバム「merry! -Rita WORKS BEST Side“HAPPY”」について。


◆「merry! -Rita WORKS BEST Side“HAPPY”」
・収録楽曲
01.君に届くまで(PCゲーム『サクラの空と、君のコト-Sweet Petals For MyDear-』OP)
02.パノラマ・ブルー(PCゲーム『恋咲く都に愛の約束を〜Annaffiare〜』OP)
03.Primary(PCゲーム『Primary 〜Magical★Trouble★Scramble〜』OP)
04.Kokoro-Pure(PCゲーム『ぴゅあらっ!』OP)
05.オヒサマよりもオヒメサマ(PCゲーム『こすぶろはじめました』OP)
06.キミでいっぱい(PCゲーム『ポヨポヨおっぱいさま〜』OP)
07.Temptation(Rita Ver.)(PCゲーム『らぶ2Quad』OP)
08.Candy Fairy Day's(新曲)
09.笑顔のスフィア(PCゲーム『Marguerite Sphere -マーガレット スフィア-』OP)
10.約束(PCゲーム『ユユカナ-under the Starlight-』OP)
11.Fantastic Concerto(PCゲーム『Sugar+Spice2』OP)
12.Over the rain(新曲)
13.蒼い水の方舟(PCゲーム『みみをすませば』ED)
14.リンガリング・パレード(PCゲーム『恋咲く都に愛の約束を〜Annaffiare〜』ED)
15.Dear(PCゲーム『Primary 〜Magical★Trouble★Scramble〜』ED)


Ritaさん 前回のワークスベスト「Mjuka」の時はアルバムイメージがあって、それにあった選曲をしたので、どうしても外れてしまう曲があったんです。元気な明るい曲の制作もされていたのですが、タイミングとしても「Mjuka」に入れられなかった。なので、今回は明るくてポップな、元気な曲を優先して収録しています。

※ワークスベストアルバム「Mjuka」Ritaインタビュー

−新曲も「Candy Fairy Day's」と「Over the rain」の2曲が収録されていますね。

Ritaさん 「Candy Fairy Day's」は、実は私はずっと水月陵さんのファンでして。自分がデビューする直前くらいに「Forget-Me-Not 〜忘レナ草〜」という曲を作られていて、それを聴いてすごく感動したんです。その後に水月陵さんが楽曲を作られていて、私がCVとして参加させて頂いた作品があって、ちょっとニアミスしたんです。お近づきになりたいなと内心思っていたら、また別の作品でご面識ができましてだんだん距離が縮まってきて、今回のアルバムでぜひお願いしたい! と思いました。
やっぱり私の中では「Forget-Me-Not 〜忘レナ草〜」のイメージが強くて、ダークでシンフォニックなかっこいい曲をいつか作ってもらいたいと思っていたんですが、「merry! -Rita WORKS BEST Side“HAPPY”」のカラーもあるので「今回は明るめの曲を」と直接メールでお願いしたら、水月陵さんは色々な作風に対応できる方なのであっという間に作ってくださいました。収録にも立ち会っていただけて、すごく細かく指示もして頂いて楽しい制作でした。憧れの方に曲を作っていただけるなんて、超贅沢ですよね。


−曲としてもデジタルよりのポップな曲で、アルバムの中でも特徴のある楽曲になってますね。

Ritaさん 私の思っていた「merry! -Rita WORKS BEST Side“HAPPY”」の根幹として、明るくてキラキラしていて聴いていて前向きになれるというのがあったんです。そこに女性特有の切なさだったり、乙女チックな部分をエッセンスとして混ぜてもらいました。

−憧れの方の曲を歌ってみて、いかがでしたか?

Ritaさん 難しかったです(笑)
サビがすべて英語歌詞なんです。私は発音があまり上手くないので、すごい四苦八苦してたんですけど、聴いてみるとすんなり入ってくる曲になりました。技巧的なわけではなく、耳馴染みのいい綺麗な曲なんですけど、実際に歌ってみると物凄くレベルの高い曲で「私、今試されてる!」と思いながら歌いました。
でも水月陵さんはすごく優しい方で、励ましていただきながら収録できました。


−歌詞カードを見てみると、本当に英語パートも多いですね。
全体としても可愛らしい歌詞になってます。

Ritaさん そうですね、不思議の国のアリスを連想するモチーフが散りばめられていて。私が勝手に思っているだけかもしれないけれど、初めて水月陵さんとニアミスしたという作品が『ALICE・ぱれーど 〜二人のアリスと不思議の乙女たち〜』(ユニゾンシフト:ブロッサム)というPCゲームなので、なんとなくイメージが被るなって。水月陵さんに近い場所まで少し届いた、私にとっては思い出の作品です。

−水月陵さんにも『ALICE・ぱれーど』を意識しているのか、訊いてみたいところですね。
ではもう一つの新曲「Over the rain」について。“雨”のモチーフは曲名的に「星ノ雨」とも繋がるなと思っていましたが、聴いてみると方向性の全然違う曲でした(笑)

Ritaさん 「Mjuka」の時にもオリジナル曲を書いていただいたMeis Clausonさんにお願いした曲です。Meis Clausonさんには他にも企画アルバムなどで曲を書いて頂いているんですが、本当にクオリティの高い楽曲を作られる方という印象です。
「merry! -Rita WORKS BEST Side“HAPPY”」では水月陵さんとMeis Clausonさんの新曲を2本柱というか、アルバムの軸になっていただきたいなと初めから思っていました。


−アルバムの軸ですか。

Ritaさん アルバムとしてはコンピレーションなので、若干バラつく部分もあるんですね。それを2本の柱で締めていただこうと。「Candy Fairy Day's」はちょっとデジタルでキラキラした打ち込み系音楽の軸、「Over the rain」はエレキギターが生演奏でも入っているので疾走感のある元気な方向の軸ですね。
曲名はMeis Clausonさんから上がってきた時点で仮題として「Over the rain」と入っていたもので、そこからイメージをふくらませて作詞しました。次のステップへ踏み出すイメージで曲を作られたとのことで、私が曲名から受けたインスピレーションと上手くマッチしたかなと。たまたまなのかもしれないけれど、Meis Clausonさんからも「意図を組んでいただいてありがとうございます」と返していただけました。


−歌い方も雨上がりのさわやかな空気感、といったものが伝わるかなと。

Ritaさん 爽やかで疾走感のあるタイプ、そういった軸になって欲しい曲だったので、イメージ的にはアルバム1曲目の「君に届くまで」や9曲目「笑顔のスフィア」に近い歌い方でした。

−こちらの収録はいかがでしたか?

Ritaさん Meis Clausonさんが立ち会ってくださったんですけど、私が持ってきたものをそのまま受け止めてくださるタイプなんです。ある意味、私のやっていること、歌い方をものすごく大事にしてくださる方で、事細かにはおっしゃらない。もちろん軌道修正してくださる部分もあるんですけど、自由に歌わせて頂いて楽しい収録でしたね。

−その他の収録曲についても触れていきたいところですが、PCゲームの楽曲を中心ということで。「Temptation」(PCゲーム『らぶ2Quad』OP)はソロバージョンの収録ですね。

Ritaさん もともとはDucaちゃんとのデュエット曲です。Ducaちゃんのワークスベストアルバムにも「Duca Ver.」として収録されているんですけど、今回「Rita Ver.」を作ってみました。あわせて3バージョンあるので聴き比べしてみるのも面白いかなって思います。曲としてもパラパラっぽいディスコミュージックという雰囲気でちょっぴり懐かしい感じです。
他にも明るい曲が多い中で「えっ? これRitaさん!?」って言われるような、声や歌い方が違う曲とかも入ってたりします。頑張って歌わせていただきました(笑) 自分の中でやっぱり可愛い系の曲は恥ずかしいというか(笑)
私はあまり可愛い声質ではないので、可愛い曲が来るとプレッシャーもあって大変なんですけど、そういった曲が今回は多いです。最近はあまり歌っていない系統で、久しぶりでした。最近Ritaを知っていただいた方には意外な一面という感じで聴いていただけるんじゃないかなと思います。


−曲順についても考えられていると思いますが。

Ritaさん 考えました!
前半に疾走感のあるものを集めて、可愛い曲を散りばめつつ、2本柱の新曲を真ん中に。最後は集束していくというイメージで14曲目「リンガリング・パレード」(PCゲーム『恋咲く都に愛の約束を〜Annaffiare〜』ED)と15曲目「Dear」(PCゲーム『Primary 〜Magical★Trouble★Scramble〜』ED)は絶対にラストだと。特に「Dear」は聴いたあとの後味が物凄くある曲で、フェードアウトが綺麗にかかっていく曲でした。
曲順としては、疾走感を持ちながら明るく楽しくパレードが進んでいく、という流れです。


−なるほど。まだまだお話が尽きないところですが、今回は2枚同時発売ということでそろそろ「星ノ雨II-Dialogue-」に移らないと時間が足りなくなってしまいますね。


◆「星ノ雨II-Dialogue-」
・収録楽曲
01.キミノユメ−introduction−
02・陽炎のような君
03.繋ぐ魔法
04.Psychologiaへの階段
05.SuperNova
06.君のオト
07.逃避光
08.星灯り
09.未来の果て
10.夢の終わり
11.君がいるかもしれない

−前作「星ノ雨-Closed Garden-」発売時にはサウンドプロデュースの折倉俊則氏も同席の上でインタビューさせていただきました。

※コンセプチュアルアルバム「星ノ雨-Closed Garden-」インタビュー

−前作も物語性のあるコンセプトアルバムでしたが、「星ノ雨II」はその続編という位置づけになるんでしょうか?

Ritaさん 続編のようにみえるんですけど、引き継いでいるのはイメージアートワークのハラダミユキさんの絵とタイトルだけです。そのイラストとタイトルから新しい物語を生み出そうというのが、今回のコンセプト。前作は「夢を見る夢」という楽曲と、それをED曲にしていた『Aster』というPCゲームの物語がある上で作られたアルバムでした。ですが今回の「星ノ雨II-Dialogue-」では『Aster』の物語を作ってくださったかたにお返しして、「星ノ雨」というタイトルとハラダミユキさんのイラストからどういった物語を作れるか。それが「星ノ雨II」です。

−物語は折倉さんが?

Ritaさん プロットや原案を折倉さんが考えてくれて、それを下敷きにして私が文章を書きました。完全にオリジナルストーリーに基づいた楽曲群を作るというコンセプトなので、実は続編ではないんです。

−イメージをふくらませていく時点で、すでにイラストが完成していたんですか?

Ritaさん すべて描いていただいたのはもう少しあとなんですが、過去に拝見させていただいたハラダさんのイラストがたくさんある中で「これだ!」っていうドンピシャの物があったんですね。その上でさらに工夫をして頂いて、最終的に形になったのがこのイラストです。

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Ritaさん 私の中に「星ノ雨II」は二人っきりの世界を描きたいというイメージが最初からあったんです。副題「-Dialogue-」は対話という意味なんですけど、複数人の会話ではなくたった二人だけの対話の中で生まれるものを描きたかった。

−二人というのはジャケットにも描かれている“少年”と“少女”ということですね。
アルバムを拝見させていただいたところ、歌詞カードの横に物語の文章が入ってますね。こちらがRitaさんの書いた?

Ritaさん そうです。だいぶ推敲して削っているので、全体では繋がらないかもしれないんですけど。折倉さんが立てられたプロットに文章を書いたんですが、あえてブロックごと、物語として細切れに書いてます。そのブロックがちょうど10個あって、それぞれを曲にして、歌詞を書いています。
折倉さんのプロットに私が文章を書いて、それを折倉さんが曲にして。という作業の中で途中から私も歌詞に参加させていただいたり、二人で共作したり。それが作業中にそうなっていったんです。初めは全部を折倉さんが作るということだったんですが、作業が濃密になるにつれて私がより深く関わっていくことになりまして。


−1曲目「キミノユメ」のイントロダクションを抜かして、10曲ということですね。

Ritaさん そうですね、1曲目はインストなんですがこの曲にも実は仕掛けがあるんです。それはお楽しみに、ということで。

−なるほど、それは実際にアルバムを聴いてのお楽しみということで。
それでは流れで各曲についてお聞きしたいと思います。イントロダクションから入って2曲目。

Ritaさん 「陽炎のような君」は春の出会い、二人の始まりです。アルバムジャケットや曲名から受ける印象とは違う、ロックテイストな楽曲になっています。この曲や3曲目「繋ぐ魔法」は平和な世界というか、まだ明るい曲になってます。

−アルバムとして続けて聴いて連続性のある構成になっているんですね。

Ritaさん 連続性はあるんですけど、めちゃくちゃバラエティに富んでいます。1曲1曲がすべて違う、似通った曲がないんですね。

−「星ノ雨-Closed Garden-」のインタビューでもお話いただきましたが、折倉さんはアルバムの中でも収録曲のバランスに気を使われていましたよね。

Ritaさん 今回もやっぱり同じで、テーマ性があるからといって同じ曲調にしてはいけないと意識されていて。自分の中でいかにバラエティをもたせるか、物凄く考えて制作されていました。世界観を汲んで曲作りをするのがお上手だなって、改めて思いました。歌詞に関しても言葉選びというか、私では思いつかないような言葉のチョイスをたくさんされているので、すごい尊敬します。

−なるほど。そして4曲目「Psychologiaへの階段」へ。

Ritaさん 疾走感のある明るい曲が続いてるなと思わせてからの4曲目です。三拍子のピアノバラードで、そんなにしっとり来ちゃうんだという流れからの5曲目は、物凄く変化していきます。物語としても大きく動くんですね。

−5曲目は「SuperNova」ですね。

Ritaさん なんて表現したらいいのか……私の語彙では上手く表現できないようなものすごい曲です。リズムの刻み方、言葉の選び方もすごく衝撃的で「歌えるかな?」と不安だったんですが、マイクの前に立ってみたら意外にすんなり歌えた。気持ちも相当入って歌いましたね。
そこからの6曲目「君のオト」なんですが、折倉さんから「オペラっぽいコーラスを冒頭に入れたい」と初めにいただいていて。そういった歌い方はあまりしたことなかったので、声質を色々と変えてみながら探り探り歌いました。


−オペラっぽい歌い方というのは?

Ritaさん 最終的には合唱っぽい歌い方になりました。オペラっぽいというと本当のオペラの方に怒られちゃうかもしれないですね。普段の歌い方とは違うコーラスを頑張って歌ってみました。
曲のテーマとしても、大きく環境が変わる絶望というか、そういった物語の転換点の曲です。


−そこから7曲目「逃避光」ですね。

Ritaさん この曲は6曲目「君のオト」のイメージを引き継いでいて、タイトルも「逃避行」と掛けている面白い曲ですよね。この世界からどうやって逃げようか、主人公がもがいている。心の葛藤が表現されていく曲です。
その心の葛藤を持ちながら、自分の今いる現実をつきつけられている曲が8曲目「星灯り」です。その現実を心の声だけじゃなく情景描写も交えて描きたいと思って、作詞にも関わらせていただきました。


−二人だけの対話をテーマにしつつ、現実からは逃れられない部分が大きくなっていくと。

Ritaさん そうですね、そして9曲目「未来の果て」です。この曲は大冒険をしていまして、ここにきて二人にがっつり対話をさせています。これまでにも対話をしてきたんですが、どこかのらりくらりと躱す部分が多くて。上手く会話できていなかったんです。それぞれ思っていることをちゃんと伝えていないというか。それがちゃんとお互いに自分の意見を言う、というように位置づけた曲です。
さて、それを表現するにはどうするか、と考えて一人ツインボーカルにしています。


−おおっ!

Ritaさん 一番と二番で声の質を変えて、でもキャラ声になってはダメだって折倉さんとも話して。キャラ声にならないように、声のタイプをいかに変えられるか。すごい実験的な歌い方をしています。一番が少年の気持ち、少年の歌い方。それに対して二番で少女はどのように答え、思いを突きつけていくのか。それで二人が一緒に歌っているイメージで2つの声を混ぜるんですけど、これが声質を変えたつもりでも完全に混ざるんです。自分の声なので周波数がどこかで重なるんでしょうね。ミックスの段階で混ざりすぎてしまっていて、でもツインボーカルのテイストを少しでも出すためにかなり苦心して分離していただきました。

−挑戦であり、「星ノ雨II-Dialogue-」の大きなテーマでもある曲と。そしてラストへ向かう10曲目「夢の終わり」です。

Ritaさん 対話の上ですでにお互いに結論が出てしまっている。なので静かな対話で声質は変えずに歌っています。そしてオチの11曲目「君がいるかもしれない」です。
「君がいるかもしれない」はもう、聴くだけでないちゃって、もうダメです。曲が良すぎて。


−ラストですごい曲が来ますね。

Ritaさん 「夢をみる夢」の再来みたいになっちゃって(笑)
静かに、時に劇的に世界が変わっていって、対話があって。その対話の末にどうなるのか。そういう流れがあるアルバム。もちろん単体でも聴けるように作っているんですけど、1曲目から通してアルバムを聴いて欲しいって強く思います。折倉さんも11曲目の「君がいるかもしれない」を聴いた後に1曲目「キミノユメ」に戻って欲しい。いっぱい気づきがあります、っておっしゃっていました。


−ふはぁー、すごい1枚になってますね。アルバムだけじゃなく、この「星ノ雨II-Dialogue-」をモチーフにして演出などにも趣向を凝らしたライブをぜひ観てみたいです。

Ritaさん それメッチャ書いといてください!

−文章を太字にしておきます(笑)
「星ノ雨II-Dialogue-」は引き継いでいるのはイメージアートワークのハラダミユキさんの絵とタイトルだけということでしたが、物語のテーマとして“喪失”も前作「星ノ雨」から引き継いでいるのかなと思いました。

Ritaさん かも知れないですね。そういう意味では絵と曲に引っ張られてできた物語なのかもしれません。最終的には、何かを失わないと得られないものがあるというか。そういうところに行き着くのかな。すべてを失ってしまった喪失感ではなくて、その後に続いていく物語。そういう意味では「星ノ雨-Closed Garden-」からキチンと引き継いでいるのかな(笑)

−コンセプトアルバムと一言でいっても、ひとつの方向を向いてモノ作りをしていくというのは大変だったかと思います。

Ritaさん このアルバムに関しては、実はコンパクトな人員で作っているんです。それこそ最少人数というか、歌詞カードのスタッフに名前が上がっている方のみで作っているんですけど、このコンパクトな人員で一つの世界観をいかにまとめていくか、ものすごく心を砕いていただきました。なので動きやすかったですね。

−少人数だからこそ作れるもの、というのもありますよね。

Ritaさん そうですね。例えばグラフィックデザインの方が使うイラストを見て浮かんだイメージというのがあったとして、その上で私からの意見など色々取り入れてくださった上でのアルバムジャケット・デザイン。やっぱり世界観を共有できていないと出てこないものですよね。盛り込むというか、創りだす部分だけでなく削ぎ落とす部分まで、全部を共有して頂いていたなと。
しかもそれが曲が出来上がる前に共有できていたというのは、すごいなって思います。もちろんプロットや物語は見て頂いているんですが、私たちの曲作りと平行して合致するデザインができているというのは、すごいことだと思います。やっぱり共有してモノ作りしていくというのは、大事なことなんだなって。アルバムテーマは“すれ違い”なんですけどね(笑)


−ちょっとアルバムから脱線しますが、物語のある楽曲というのはニコニコ動画の文化を始めとして最近増えてきたのかなって。

Ritaさん 最近すごく増えていますよね。さっきの共有の話じゃないですが、音楽は自分と制作サイドで共有した物語・世界観を聴いてくれる皆さんにも共有してもらう、そして聴いてもらう。そういう意味では、物語性のある曲は共有しやすいということがあって。今回もすれ違いや人と上手くつながれない寂しさを抱えている方はグッと来るアルバムになっていると思っていて。思いや痛みも共有できるんじゃないかって。

−“すれ違い”とそこから生まれる共有、なんだか良い話を頂きました。脱線ついでに雑談なども交えたいと思いますが(笑)
こうしてインタビューさせていただくのは昨年末の「星ノ雨-Closed Garden-」から一年ぶりとなりますが、2013年はどのような年でしたか?

Ritaさん 2013年! 私は何してたんだろう?(笑)
今年は小さなライブをすごくたくさん演ったんですよ。それこそ50人規模のアコースティック系の小さなライブハウスで、皆さんと音楽を空間で共有することをものすごく大事にしたいって思いまして。大きな舞台に立たせていただくと、その辺が一人よがりになりがちになっちゃうというか。特に去年は大舞台に立たせて頂くチャンスが多かったんですが、私が見失っていることはないだろうかと考えた時に「小さな場所で演ってみたい」という気持ちになって。音楽を歌で伝えていく難しさ、その中で気持を共有できる嬉しさをすごく痛感しました。それは私の原点として大切にしなきゃって思いました。
「私の歌を聴いてくれ!」だけじゃなくて、聴いてくれた方がどのように感じたのか。それを私も共有したいと思わされた一年でした。
去年は節目の年で振り返ることが多かったんですが、引き続き色々振り返って活動してました。もう一つは、「星ノ雨II-Dialogue-」を作らせて頂いてより強い気持ちになったのが、オリジナリティの強い作品を作りたい、という思いです。もちろんゲームなど色んな作品の看板を背負わせて頂いて歌う私もいるんですけど、その看板がなくなった時に何を表現できるのか。それを考えた一年だったかな。その総決算として2枚のアルバムを出すことができて良かったなと。


−なかでも小さな子供を対象にしたライブなども行われていて、面白いなと思っていました。

Ritaさん そうそう演りました! 赤ちゃんたちも来ていてすごい面白いなって思いました(笑)
私の中で凝り固まったやり方ではなくて、そういう新しいライブ、新しい表現、色んな側面も冒険して出していかなきゃって思っていて。アルバムを出して「はい、終わり!」じゃなくて、この作品から私が学んだことは何だったのか、次にフィードバックできることは何かを考えなきゃなって。それが来年の目標ですね。


−「星ノ雨II-Dialogue-」では作詞だけでなく、物語の文章もRitaさんが書かれていますし、新たな創作にも挑戦と。

Ritaさん そんな大したものじゃないです! ちょっとやめてくださいよ、ハードル上がるじゃないですか(笑) ノベルとか……書きません! ムリムリ(笑)
実際に書いてみて、やっぱりライターの方はすごいな。文章を書かれる方ってすごいなって思いました。それも勉強になりました。


−いやいや、こちらは普通の文章は書けても、Ritaさんみたいに作詞できるなんてスゴイなって思いますし。

Ritaさん 私はその逆ですよね。でも今回はそういった部分まで踏み込んでやらせていただけたので、うわー大変だーって(笑)

−その大変な経験から来年にフィードバックされるものもあるということですね。それでは最後にファンへのメッセージで締めとさせて頂ければ。

Ritaさん 今回2枚同時発売ということで、まったく特徴の違うアルバムを作らせていただきました。それぞれ私の側面でもある、対照的なアルバム。これだけのものを作らせていただけるということは、自分だけの力じゃないなって改めて感じています。その結晶をみなさんにも共有して頂いて、楽しんでもらえたらなって思います。ぜひ両方聞いて頂ければと……でも一緒に聴くとパニックを起こすくらいバラバラで(笑)
それだけバラエティ豊かなアルバムです! 「merry! -Rita WORKS BEST Side“HAPPY”」には今まで入れられなかった楽曲も収録されていますので、貴重な一枚になっています。よろしくお願いします!


−ありがとうございましたっ!



◆ライブツアー東京・大阪決定!
<東京公演>
Rita Live Tour 2014〜previous engagement.relive TOKYO〜
公演日程:2014年1月26日(日)
開場16時 開演17時
会場:TFMホール(TOKYO FM内)
主催・企画・制作:TOKYO FM
料金:前売 5,000円(税込)当日券5,500円(税込)
座席:全席指定

<大阪公演>
Rita Live Tour 2014〜previous engagement. digitize OSAKA〜
公演日程:2014年2月8日(土)
開場16時 開演17時
会場:Live House Pangea(パンゲア)
主催・企画・制作:TOKYO FM
料金:前売4,500円(税込)当日券5,000円(税込)
※ 1ドリンク別途500円
※ オールスタンディング
お問い合わせ:TOKYO FM 03-3221-0080(平日11時〜17時)

◆アルバムリリース記念イベント
2枚同時購入されご応募いただいた方の中から抽選でご招待。
イベントは2014年2月14日(金)。
詳細は各特設サイトまで。
http://www.team-e.co.jp/sp/rita/merry/index.html
http://www.team-e.co.jp/sp/rita/hoshinoame/index.html


■関連サイト
Rita 公式ブログ





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