2015年02月25日
2014年11月に開催されたDucaさんのライブ「Duca LiveAlive ever after」を収録したCDが本日2月25日(水)に発売されました。
ノリの良い楽曲を中心にしたライブ前半を収めた【DISC1】、アカペラやアコースティックアレンジが楽しめるライブ後半&アンコールの【DISC2】、全21曲が収録された大ボリュームのCDです。
こちらの発売に合わせ、Ducaさんよりお話を伺ってまいりましたので、どうぞご覧くださいませ。
◆「Duca LiveAlive ever after」
メーカー:ティームエンタテインメント
発売日:2015年2月25日(水)
価格:3,000円+税
収録曲:
【DISC1】
01. 「ニブルヘイム」 (PCゲーム『虹翼のソレイユ -vii’s world-』より)
02. 「Brand-New World」
(PCゲーム『この大空に、翼をひろげて FLIGHT DIARY』より)
03. 「アマオト」
(PCゲーム『アメサラサ 〜雨と、不思議な君に、恋をする〜』より)
04. 「二人色」 (PCゲーム『恋色空模様』より)
05. 「恋せよ!乙女」 (PCゲーム『恋せよ!!妹番長』より)
06. 「桜色の想い」 (PCゲーム『桜舞う乙女のロンド』より)
07. 「Lie」 (アルバム『misty moon』より)
08. 「COLD BUTTERFLY」 (PCゲーム『聖娼女 -性奴育成学園-』より)
09. 「幸せのオトシモノ」 (PSPソフト『your diary』より)
10. 「Platonic syndrome」 (PCゲーム『夏ノ雨』より)
【DISC2】
01. 「たいせつなきみのために、ぼくにできるいちばんのこと」
(PCゲーム『たいせつなきみのために、ぼくにできるいちばんのこと』より)
02. 「手紙」 (PCゲーム『なないろ航路』より)
03. 「夢遥か」 (PCゲーム『Garden』より)
04. 「夜空」 (アルバム『12 Stories』より)
05. 「風の唄」 (アルバム『misty moon』より)
06. 「カラフルDiary」 (PCゲーム『your diary』より)
07. 「キミの大きな手」 (PCゲーム『あなたの事を好きと言わせて』より)
08. 「Save the Tale」
(PCゲーム『ゆめいろアルエット!」エンディングテーマ)
09. 「ラムネ」 (PCゲーム『ラムネ』より)
10. 「Ever spiral」 (PCゲーム『アイコン〜Icon〜』より)
11. 「観覧車 〜あの日と、昨日と、今日と、明日と〜」
(PCゲーム『めぐる季節の約束とつないだその手のぬくもりと』より)
◆Duca インタビュー
−「Duca LiveAlive ever after」が発売ということで、インタビューをよろしくお願いします!
Ducaさん よろしくお願いしまーす!
−今回はライブ音源をCD化した第2弾ということで、2013年8月に発売された「Duca LiveAlive Forever」より1年半ぶりのライブCDとなります。
Ducaさん もう一昨年になるんですね。
−その際に行なったインタビューと同じく、ライブの感想を交えつつどのようなCDになっているか伺っていければと思います。
まず音源になっている2014年11月のライブですが、こちらアルバム発売後のライブでしたが選曲はどのようにされましたか。
Ducaさん アルバムの収録曲から…というよりも今までに歌わせていただいたものを満遍なく、でした。これまでに歌わせて頂いている楽曲は恐らく100曲を超えるくらいあるんですが、2013年のライブでは旬な曲、人気曲を中心にしました。それを経ての去年のライブだったのでセットリストにも大いに悩みました。
ホームページでファンの皆さんに歌って欲しい曲のアンケートを取らせて頂いて、これを参考に歌う曲を決めていきました。
−2013年のライブもアンケートでセットリストを決めていらっしゃったと思いますが、今回も踏襲した形だったんですね。ファンの要望に変化はありましたか?
Ducaさん やっぱり根強い人気の楽曲というのはあったんですが、CDの【DISC2】11曲目に入っている「観覧車」という曲が人気曲の「アマオト」とほぼ同率1位で驚きました。アンケートと一緒にメッセージも頂いたんですが、「観覧車」と使用されたPCゲーム『めぐる季節の約束とつないだその手のぬくもりと』への熱い想いが書かれていて、嬉しい気持ちを貰いました。
―ライブでは新曲などはあまり歌われなかったんですね。
Ducaさん 新曲という意味では、ライブ当日の限定グッズとして新曲を収録したCD付きパンフレットを販売して、ステージでも歌わせていただいたんですが、今回のCD「Duca LiveAlive ever after」には収録していないんです。
−なるほど、ライブに参加された方だけの特別な楽曲ですね。
Ducaさん いろんな事情があって来たくても参加できなかった方もいらっしゃるので、申し訳ないと思いつつ……やっぱり参加した方にスペシャルなものを用意したかったんです。
−それではライブ本編の感想と収録楽曲について、お聞きしていきます。
【DISC1】アップテンポな中に変化球を混ぜ込んで――
Ducaさん まず今回のコンセプトが第一部「アップテンポ」、第二部「バラード」という分け方をしていたんです。DucaのライブはMCを入れないので、その代わりになる演出を毎回いれているんですが、2013年のライブでは自分語りというか、「私はこういう風に歌が好きで…」って説明する形でした。これを受けて、今回は物語として作りたいなと。
−お話を語り聞かせるような?
Ducaさん 最初は私が書いたシナリオを同じ事務所に所属している声優の海保えりかさんに声を当ててもらおうと企画したんですが、せっかくならより楽しんで頂ける方法はないかなと考えました。そこで以前から素敵な絵を書かれる方だなって思っていたのもあり、宮坂みゆさんに直接TwitterのDMでイラストをお願いしました。
なので、最初から全て決まっていたわけではなく、みんなでより良くしようと考えながら作っていきました。
−ライブもクリエイティブな作品なんですね。
Ducaさん 他のアーティストさんのようにMCをフリーダムに出来ないのもあって、毎回演出部分に凝ってます。頭を抱えつつも、楽しんでます。
−残念ながら今回発売のCDにはお話のナレーションやイラストは収録されておりませんので、次の機会を見逃すな! ということで。
前半の選曲はアップテンポな物中心です。
Ducaさん アンケートの人気曲ということで、2013年のライブで歌ったとかぶる楽曲もありつつ、新曲もたくさん歌わせていただきました。
2013年が10年間の活動で初めてのライブだったので、自己紹介という意味合いもありスタンダードな楽曲しかカバーできなかったんですね。なので今回はいい意味で裏切るような変化球を投げられたらいいなと。その意図が伝わったかのようなアンケート結果だったので、私が今歌いたいと思う曲とみんなが求めている曲がリンクしているようで、嬉しくなりました。
−変化球、というわけではないですが1曲目から「ニブルヘイム」という喉を酷使しそうな楽曲だなと(笑)
Ducaさん そうですよね(笑) 今回のライブは裏声を多用する曲が本当に多くて。でもスタッフさんがステージの音響をバランスよく作ってくださっていて、あまり苦労せずに歌うことが出来ました。
−2回目のライブということもあり、生演奏が初めての楽曲も多かったかと思います。
Ducaさん 前半に歌った曲の中では、なにはともあれ「COLD BUTTERFLY」が印象深いです。この曲は今まで歌ったことがない早いテンポの曲。私はあまり滑舌が良くないので、テンポの速い曲に苦手意識があったんです。なかなか息継ぎするタイミングもなく、ライブ演奏して大丈夫かなと。ですが人気曲だし、最大の変化球になるので挑戦してみました。リハーサルでも、どの曲よりバンドも力を入れて練習していました。
−昨年に発売されたワークスベストアルバム「Duca Works Best 2」でインタビューさせて頂いた際にも、生で演奏する機会があると楽しそうとおっしゃっていました。
Ducaさん ライブ前のリハーサルを複数回やったんですが、第一部の曲を演奏する予定がない日でも「今日の『COLD BUTTERFLY』」って毎回練習しました(笑)歌や演奏ってナマモノな部分があって、ちょっとずつ違うんですよね。
−人気曲ということであれば、「Brand-New World」は聞きたいファンも多かったのかなと。
Ducaさん そうですね。MCが無いので演奏する曲名の紹介も無いため、客席からイントロクイズみたいな反応が帰ってくるんですね。なので人気曲とそうでもない曲のコントラストが大きくて。
−割と素直ですね(笑)
Ducaさん 本当に素直! そんなにシーンとする!?って曲もあり、それは今後に生かしていこうと思います。「Brand-New World」はイントロが流れた瞬間にワァー!!って反応があり、良かったなと。
−そういった楽曲をライブの頭に持ってきたり、構成も重要な部分ですよね。
Ducaさん 本当に。演奏する曲はすぐに決まったんですけど、順番は凄く悩みました。特にアップテンポな前半は何度か並び順を変えたりしました。
【DISC2】じんわり心に響く、アコースティックにバラードにーー
―続けて【DISC2】に収録されている後半戦へとつながっていくわけですが、休憩など挟んだんでしょうか。
Ducaさん 休憩時間を10分間ほど入れさせていただきました。オールスタンディングだったので「ここで休憩に入ります」ってアナウンスにみんな戸惑ったと思うんですが、どうしても前半と後半で世界観をガラッと変えたかったので、そのためには休憩が絶対に必要だなと。
―みんなにも切り替えるタイミングが必要ですよね。
Ducaさん ライブ後に「最初あの休憩の意味がわからなかったけど、第二部が始まってなるほど、全てわかった」って感想をいただけて。「ありがとう、そうなんだよ!」となんかもー、ギュッてしたくなりました(笑)
―先ほどのアンケート結果がリンクしたというお話と同じく、意図が伝わっている、つながっている感覚が嬉しくなりますね。
Ducaさん 本当に幸せです。
―後半の選曲については、こちらは最近の楽曲が多いのかなと。
Ducaさん そうですね、昔めの曲は「ラムネ」や「夢遥か」。「夜空」という曲はファーストオリジナルアルバムの収録曲なので比較的に昔の曲ですが、人気のある曲でライブでも歌いたいなと。
―「夜空」は前回のライブCD「Duca LiveAlive Forever」にも収録されていましたが、すごく印象に残っていた曲です。
Ducaさん たくさんの方にそう言っていただけて、嬉しくもありプレッシャーもありました(笑)
ピアノ曲なんですけど、今回は違うアレンジで歌ってみたいなと。ロックバラードみたいにしたい!という私のわがままにバンドのメンバーが一生懸命に応えてくれて。アコースティックなバンド演奏にアレンジして、最初のリードもピアノからギターに変更しています。
―PCゲームの主題歌もアコースティックにアレンジされていますが、こちらは歌ってみていかがでしたか。
Ducaさん アレンジというわけではないんですが、第二部1曲目の「たいせつなきみのために、ぼくにできるいちばんのこと」は原曲のままアカペラで歌わせていただいて、やはり印象に残っています。
アカペラからキーを維持し続けていないと、楽器の演奏がはいるタイミングで少しのズレでも際立つんですね。リハーサルでまさにその現象が起きてしまって、これは自分でも恐ろしいことをやると決めてしまったなと。原曲のままとはいえ、生で聞かせることでCDとは違う広がりを出せると事ができたと思います。
―聞く側にとっても、明確に言語化出来なかったとしても違いを感じていたりしますよね。それがライブの醍醐味でもあるんでしょうね。
Ducaさん そうだったら嬉しいです。
―少しのキーのズレも許されないということでしたが、ライブで歌っている最中ってご自分の声を聞き取れているものですか?
Ducaさん 結構頭の中は冷静で、聞き取れています。バランスよく、感情を込めて入り込みながら歌う自分と冷静に判断する自分を半分ずつ持つことができれば一番いいのかなって。私は比較的に冷静というか、あまり考えないようにしています。うまく歌おうと考えすぎると、それが呪いのように自分自身にかぶさってくる気がします。もともと成るようにしか成らないだろうと、あまり緊張しない性格なのもあります。でもそのままだと毛穴の開いたようなライブになってしまうので、わざとリハーサルで間違えた時のことを思い出したりして、自分から緊張感を持つようなことをしたり。
―第二部をアコースティック中心にしたのは、Ducaさんのバラードが人気ということもあるんでしょうか。
Ducaさん 実はアップテンポな曲よりもバラードのほうが好きだと入ってくださる方が多い印象だったんですが、アンケートではアップテンポの曲のほうが圧倒的に多かったんですね。それがすごい新鮮でした。でもバラードはバラードで、会場に来てくれた全員が聞き入ってくれるようにやってやろう! って気持ちで歌いました。
―じっくりと曲に聴き入るようなライブも必要だと思うんですが、最近の流行りではないのかなって。
Ducaさん ライブを企画する側も勇気が必要で、聞く側もつかれると思うんですよね(笑)
なのでアコースティック・バラード中心の第二部は9曲で終わりにしています。「もうお腹いっぱい!」じゃなくて「もう少し聞きたかったな〜」くらいが一番いいのかなと。
―そこからアンコールへと続いていきますが、「Ever spiral」「観覧車」の2曲をアンコールに持ってきたのは、どういった意図があったんでしょうか。
Ducaさん 「Ever spiral」はデビュー曲、歌い手として初めてお仕事させて頂いた大事な曲なんです。本来であれば2013年のファーストライブで演奏しそうなものですが、それはベタだなと。天邪鬼なんでしょうね(笑)
今回のセカンドライブで改めて歌うことで、今後も歌い続けるという意志を見せることができればいいなと。初心に戻る、というほど大げさではないんですが、このタイミングで歌うことで表現できるものがあるかなって。
―なるほど。実際にこのタイミングで歌ってみていかがでしたか?
Ducaさん なんか照れくさいです(笑)
当時の音源を改めて聞いてみると、表現もいい意味でも悪い意味でも雑な部分があって。それを今の私が歌ったらどうなるんだろう、って自分を客観視していました。ライブ前のリハーサルでもあまり考えないようにしていて、本当にまっさらな気持ちで本番に臨みました。後から考えると、自分にとって大切な曲だったんだなって気づきました。
一番最初に「Ever spiral」を歌わせて頂いた時は、こんなに長い間、歌い手として活動を続けられると思っていなかったし。当時は歌が好き、楽しいって気持ちだけで真面目に音楽に向き合ってたわけではなかったんだと思います。それが今、音楽が好きだと胸を張って言い切ることができるようになった。そんな今の私が歌う「Ever spiral」をライブで歌えることが出来たと思います。
―それはぜひ、ライブに行けなかったファンにも今回のCDで聞いて欲しいですね。
そしてラストの「観覧車」。
Ducaさん この曲は圧倒的な人気だったので、トリに。アップテンポパートの前半に演奏しようという案もあったんですが、あえて最後にすることで「今日は『観覧車』歌わないのか、残念」と思わせてから聞いてもらったらどうかなと。エヘヘ♪
―天邪鬼な部分が出たんですね(笑)
Ducaさん ひねくれてますね(笑)
私の中でも「観覧車」は、本当に好きな曲なんです。歌っていて楽しい、いい曲。Meis君(作・編曲のMeis Clauson氏)と初めて一緒にやらせて頂いた曲でもあるし。すごい大好きな曲で、最後にもう一回ドカーン!と盛り上がろうぜ、って。みんなにTwitterで「最後に観覧車まわったーー!!」って言ってもらえて良かったです。
―そんなライブの模様がCDになったということで、改めてここに注目して聞いてほしいところなどありますか。
Ducaさん ライブってその瞬間ごとに変わっていくもの。打ち込みで作られている曲を生演奏することで、音圧も違う。バンドのメンバーが一生懸命に練習して演奏してくれていたので、歌だけでなく楽器の音も聞いてほしい。カッコイイんですよ。
ファンのかたの歓声やコールも含めて、実際にライブを体験しているかのようなライブCDになっています。改めて「ライブって、いいよね」と思っていただけたら嬉しいです。
―すこしCDから話題が離れますが、今後の予定などもありましたら。
Ducaさん 春頃のリリースに向けてアルバムを制作中です。新曲も作っています。
そして今年もたくさん音楽をしたいです。曲を作るのはもちろん、ライブに向けて企画を考えたり、そういったことも含めて今は音楽だなと思えます。単純に「歌が好き」と言っていただけの10年前とは違って、いろんなことができるようになりたいし、挑戦していきたい。
―新たな挑戦も見られる2015年のDucaさんになると。
Ducaさん あとは3rdライブも開催できたらいいな!
―3rdライブ実現のため、まずは今回のライブCD、そして春頃のアルバムリリースですね。
それでは最後にファンへのメッセージをお願いします
Ducaさん 11月29日のライブがギュッと詰まったCD、ライブに参加した方も、来られなかった方も楽しめるCDになっています。私やスタッフ、ファンのみんなも同じ方向を向いて走っていけた、ほんとうに良いバランスのライブだったので、それが感じてもらえれば。
私はライブ自体をみんなへの感謝の気持を表す場所だと思っていて、その気持ちが伝わったらとても嬉しいです。
―ありがとうございましたッ!
▼試聴クロスフェードムービー公開中
http://www.team-e.co.jp/products/kdsd-00747-00748.html
■関連サイト
Peak A Soul+ 公式サイト
Duca公式ツイッターアカウント
メーカー:ティームエンタテインメント
発売日:2015年2月25日(水)
価格:3,000円+税
収録曲:
【DISC1】
01. 「ニブルヘイム」 (PCゲーム『虹翼のソレイユ -vii’s world-』より)
02. 「Brand-New World」
(PCゲーム『この大空に、翼をひろげて FLIGHT DIARY』より)
03. 「アマオト」
(PCゲーム『アメサラサ 〜雨と、不思議な君に、恋をする〜』より)
04. 「二人色」 (PCゲーム『恋色空模様』より)
05. 「恋せよ!乙女」 (PCゲーム『恋せよ!!妹番長』より)
06. 「桜色の想い」 (PCゲーム『桜舞う乙女のロンド』より)
07. 「Lie」 (アルバム『misty moon』より)
08. 「COLD BUTTERFLY」 (PCゲーム『聖娼女 -性奴育成学園-』より)
09. 「幸せのオトシモノ」 (PSPソフト『your diary』より)
10. 「Platonic syndrome」 (PCゲーム『夏ノ雨』より)
【DISC2】
01. 「たいせつなきみのために、ぼくにできるいちばんのこと」
(PCゲーム『たいせつなきみのために、ぼくにできるいちばんのこと』より)
02. 「手紙」 (PCゲーム『なないろ航路』より)
03. 「夢遥か」 (PCゲーム『Garden』より)
04. 「夜空」 (アルバム『12 Stories』より)
05. 「風の唄」 (アルバム『misty moon』より)
06. 「カラフルDiary」 (PCゲーム『your diary』より)
07. 「キミの大きな手」 (PCゲーム『あなたの事を好きと言わせて』より)
08. 「Save the Tale」
(PCゲーム『ゆめいろアルエット!」エンディングテーマ)
09. 「ラムネ」 (PCゲーム『ラムネ』より)
10. 「Ever spiral」 (PCゲーム『アイコン〜Icon〜』より)
11. 「観覧車 〜あの日と、昨日と、今日と、明日と〜」
(PCゲーム『めぐる季節の約束とつないだその手のぬくもりと』より)
◆Duca インタビュー
−「Duca LiveAlive ever after」が発売ということで、インタビューをよろしくお願いします!
Ducaさん よろしくお願いしまーす!
−今回はライブ音源をCD化した第2弾ということで、2013年8月に発売された「Duca LiveAlive Forever」より1年半ぶりのライブCDとなります。
Ducaさん もう一昨年になるんですね。
−その際に行なったインタビューと同じく、ライブの感想を交えつつどのようなCDになっているか伺っていければと思います。
まず音源になっている2014年11月のライブですが、こちらアルバム発売後のライブでしたが選曲はどのようにされましたか。
Ducaさん アルバムの収録曲から…というよりも今までに歌わせていただいたものを満遍なく、でした。これまでに歌わせて頂いている楽曲は恐らく100曲を超えるくらいあるんですが、2013年のライブでは旬な曲、人気曲を中心にしました。それを経ての去年のライブだったのでセットリストにも大いに悩みました。
ホームページでファンの皆さんに歌って欲しい曲のアンケートを取らせて頂いて、これを参考に歌う曲を決めていきました。
−2013年のライブもアンケートでセットリストを決めていらっしゃったと思いますが、今回も踏襲した形だったんですね。ファンの要望に変化はありましたか?
Ducaさん やっぱり根強い人気の楽曲というのはあったんですが、CDの【DISC2】11曲目に入っている「観覧車」という曲が人気曲の「アマオト」とほぼ同率1位で驚きました。アンケートと一緒にメッセージも頂いたんですが、「観覧車」と使用されたPCゲーム『めぐる季節の約束とつないだその手のぬくもりと』への熱い想いが書かれていて、嬉しい気持ちを貰いました。
―ライブでは新曲などはあまり歌われなかったんですね。
Ducaさん 新曲という意味では、ライブ当日の限定グッズとして新曲を収録したCD付きパンフレットを販売して、ステージでも歌わせていただいたんですが、今回のCD「Duca LiveAlive ever after」には収録していないんです。
−なるほど、ライブに参加された方だけの特別な楽曲ですね。
Ducaさん いろんな事情があって来たくても参加できなかった方もいらっしゃるので、申し訳ないと思いつつ……やっぱり参加した方にスペシャルなものを用意したかったんです。
−それではライブ本編の感想と収録楽曲について、お聞きしていきます。
【DISC1】アップテンポな中に変化球を混ぜ込んで――
Ducaさん まず今回のコンセプトが第一部「アップテンポ」、第二部「バラード」という分け方をしていたんです。DucaのライブはMCを入れないので、その代わりになる演出を毎回いれているんですが、2013年のライブでは自分語りというか、「私はこういう風に歌が好きで…」って説明する形でした。これを受けて、今回は物語として作りたいなと。
−お話を語り聞かせるような?
Ducaさん 最初は私が書いたシナリオを同じ事務所に所属している声優の海保えりかさんに声を当ててもらおうと企画したんですが、せっかくならより楽しんで頂ける方法はないかなと考えました。そこで以前から素敵な絵を書かれる方だなって思っていたのもあり、宮坂みゆさんに直接TwitterのDMでイラストをお願いしました。
なので、最初から全て決まっていたわけではなく、みんなでより良くしようと考えながら作っていきました。
−ライブもクリエイティブな作品なんですね。
Ducaさん 他のアーティストさんのようにMCをフリーダムに出来ないのもあって、毎回演出部分に凝ってます。頭を抱えつつも、楽しんでます。
−残念ながら今回発売のCDにはお話のナレーションやイラストは収録されておりませんので、次の機会を見逃すな! ということで。
前半の選曲はアップテンポな物中心です。
Ducaさん アンケートの人気曲ということで、2013年のライブで歌ったとかぶる楽曲もありつつ、新曲もたくさん歌わせていただきました。
2013年が10年間の活動で初めてのライブだったので、自己紹介という意味合いもありスタンダードな楽曲しかカバーできなかったんですね。なので今回はいい意味で裏切るような変化球を投げられたらいいなと。その意図が伝わったかのようなアンケート結果だったので、私が今歌いたいと思う曲とみんなが求めている曲がリンクしているようで、嬉しくなりました。
−変化球、というわけではないですが1曲目から「ニブルヘイム」という喉を酷使しそうな楽曲だなと(笑)
Ducaさん そうですよね(笑) 今回のライブは裏声を多用する曲が本当に多くて。でもスタッフさんがステージの音響をバランスよく作ってくださっていて、あまり苦労せずに歌うことが出来ました。
−2回目のライブということもあり、生演奏が初めての楽曲も多かったかと思います。
Ducaさん 前半に歌った曲の中では、なにはともあれ「COLD BUTTERFLY」が印象深いです。この曲は今まで歌ったことがない早いテンポの曲。私はあまり滑舌が良くないので、テンポの速い曲に苦手意識があったんです。なかなか息継ぎするタイミングもなく、ライブ演奏して大丈夫かなと。ですが人気曲だし、最大の変化球になるので挑戦してみました。リハーサルでも、どの曲よりバンドも力を入れて練習していました。
−昨年に発売されたワークスベストアルバム「Duca Works Best 2」でインタビューさせて頂いた際にも、生で演奏する機会があると楽しそうとおっしゃっていました。
Ducaさん ライブ前のリハーサルを複数回やったんですが、第一部の曲を演奏する予定がない日でも「今日の『COLD BUTTERFLY』」って毎回練習しました(笑)歌や演奏ってナマモノな部分があって、ちょっとずつ違うんですよね。
−人気曲ということであれば、「Brand-New World」は聞きたいファンも多かったのかなと。
Ducaさん そうですね。MCが無いので演奏する曲名の紹介も無いため、客席からイントロクイズみたいな反応が帰ってくるんですね。なので人気曲とそうでもない曲のコントラストが大きくて。
−割と素直ですね(笑)
Ducaさん 本当に素直! そんなにシーンとする!?って曲もあり、それは今後に生かしていこうと思います。「Brand-New World」はイントロが流れた瞬間にワァー!!って反応があり、良かったなと。
−そういった楽曲をライブの頭に持ってきたり、構成も重要な部分ですよね。
Ducaさん 本当に。演奏する曲はすぐに決まったんですけど、順番は凄く悩みました。特にアップテンポな前半は何度か並び順を変えたりしました。
【DISC2】じんわり心に響く、アコースティックにバラードにーー
―続けて【DISC2】に収録されている後半戦へとつながっていくわけですが、休憩など挟んだんでしょうか。
Ducaさん 休憩時間を10分間ほど入れさせていただきました。オールスタンディングだったので「ここで休憩に入ります」ってアナウンスにみんな戸惑ったと思うんですが、どうしても前半と後半で世界観をガラッと変えたかったので、そのためには休憩が絶対に必要だなと。
―みんなにも切り替えるタイミングが必要ですよね。
Ducaさん ライブ後に「最初あの休憩の意味がわからなかったけど、第二部が始まってなるほど、全てわかった」って感想をいただけて。「ありがとう、そうなんだよ!」となんかもー、ギュッてしたくなりました(笑)
―先ほどのアンケート結果がリンクしたというお話と同じく、意図が伝わっている、つながっている感覚が嬉しくなりますね。
Ducaさん 本当に幸せです。
―後半の選曲については、こちらは最近の楽曲が多いのかなと。
Ducaさん そうですね、昔めの曲は「ラムネ」や「夢遥か」。「夜空」という曲はファーストオリジナルアルバムの収録曲なので比較的に昔の曲ですが、人気のある曲でライブでも歌いたいなと。
―「夜空」は前回のライブCD「Duca LiveAlive Forever」にも収録されていましたが、すごく印象に残っていた曲です。
Ducaさん たくさんの方にそう言っていただけて、嬉しくもありプレッシャーもありました(笑)
ピアノ曲なんですけど、今回は違うアレンジで歌ってみたいなと。ロックバラードみたいにしたい!という私のわがままにバンドのメンバーが一生懸命に応えてくれて。アコースティックなバンド演奏にアレンジして、最初のリードもピアノからギターに変更しています。
―PCゲームの主題歌もアコースティックにアレンジされていますが、こちらは歌ってみていかがでしたか。
Ducaさん アレンジというわけではないんですが、第二部1曲目の「たいせつなきみのために、ぼくにできるいちばんのこと」は原曲のままアカペラで歌わせていただいて、やはり印象に残っています。
アカペラからキーを維持し続けていないと、楽器の演奏がはいるタイミングで少しのズレでも際立つんですね。リハーサルでまさにその現象が起きてしまって、これは自分でも恐ろしいことをやると決めてしまったなと。原曲のままとはいえ、生で聞かせることでCDとは違う広がりを出せると事ができたと思います。
―聞く側にとっても、明確に言語化出来なかったとしても違いを感じていたりしますよね。それがライブの醍醐味でもあるんでしょうね。
Ducaさん そうだったら嬉しいです。
―少しのキーのズレも許されないということでしたが、ライブで歌っている最中ってご自分の声を聞き取れているものですか?
Ducaさん 結構頭の中は冷静で、聞き取れています。バランスよく、感情を込めて入り込みながら歌う自分と冷静に判断する自分を半分ずつ持つことができれば一番いいのかなって。私は比較的に冷静というか、あまり考えないようにしています。うまく歌おうと考えすぎると、それが呪いのように自分自身にかぶさってくる気がします。もともと成るようにしか成らないだろうと、あまり緊張しない性格なのもあります。でもそのままだと毛穴の開いたようなライブになってしまうので、わざとリハーサルで間違えた時のことを思い出したりして、自分から緊張感を持つようなことをしたり。
―第二部をアコースティック中心にしたのは、Ducaさんのバラードが人気ということもあるんでしょうか。
Ducaさん 実はアップテンポな曲よりもバラードのほうが好きだと入ってくださる方が多い印象だったんですが、アンケートではアップテンポの曲のほうが圧倒的に多かったんですね。それがすごい新鮮でした。でもバラードはバラードで、会場に来てくれた全員が聞き入ってくれるようにやってやろう! って気持ちで歌いました。
―じっくりと曲に聴き入るようなライブも必要だと思うんですが、最近の流行りではないのかなって。
Ducaさん ライブを企画する側も勇気が必要で、聞く側もつかれると思うんですよね(笑)
なのでアコースティック・バラード中心の第二部は9曲で終わりにしています。「もうお腹いっぱい!」じゃなくて「もう少し聞きたかったな〜」くらいが一番いいのかなと。
―そこからアンコールへと続いていきますが、「Ever spiral」「観覧車」の2曲をアンコールに持ってきたのは、どういった意図があったんでしょうか。
Ducaさん 「Ever spiral」はデビュー曲、歌い手として初めてお仕事させて頂いた大事な曲なんです。本来であれば2013年のファーストライブで演奏しそうなものですが、それはベタだなと。天邪鬼なんでしょうね(笑)
今回のセカンドライブで改めて歌うことで、今後も歌い続けるという意志を見せることができればいいなと。初心に戻る、というほど大げさではないんですが、このタイミングで歌うことで表現できるものがあるかなって。
―なるほど。実際にこのタイミングで歌ってみていかがでしたか?
Ducaさん なんか照れくさいです(笑)
当時の音源を改めて聞いてみると、表現もいい意味でも悪い意味でも雑な部分があって。それを今の私が歌ったらどうなるんだろう、って自分を客観視していました。ライブ前のリハーサルでもあまり考えないようにしていて、本当にまっさらな気持ちで本番に臨みました。後から考えると、自分にとって大切な曲だったんだなって気づきました。
一番最初に「Ever spiral」を歌わせて頂いた時は、こんなに長い間、歌い手として活動を続けられると思っていなかったし。当時は歌が好き、楽しいって気持ちだけで真面目に音楽に向き合ってたわけではなかったんだと思います。それが今、音楽が好きだと胸を張って言い切ることができるようになった。そんな今の私が歌う「Ever spiral」をライブで歌えることが出来たと思います。
―それはぜひ、ライブに行けなかったファンにも今回のCDで聞いて欲しいですね。
そしてラストの「観覧車」。
Ducaさん この曲は圧倒的な人気だったので、トリに。アップテンポパートの前半に演奏しようという案もあったんですが、あえて最後にすることで「今日は『観覧車』歌わないのか、残念」と思わせてから聞いてもらったらどうかなと。エヘヘ♪
―天邪鬼な部分が出たんですね(笑)
Ducaさん ひねくれてますね(笑)
私の中でも「観覧車」は、本当に好きな曲なんです。歌っていて楽しい、いい曲。Meis君(作・編曲のMeis Clauson氏)と初めて一緒にやらせて頂いた曲でもあるし。すごい大好きな曲で、最後にもう一回ドカーン!と盛り上がろうぜ、って。みんなにTwitterで「最後に観覧車まわったーー!!」って言ってもらえて良かったです。
―そんなライブの模様がCDになったということで、改めてここに注目して聞いてほしいところなどありますか。
Ducaさん ライブってその瞬間ごとに変わっていくもの。打ち込みで作られている曲を生演奏することで、音圧も違う。バンドのメンバーが一生懸命に練習して演奏してくれていたので、歌だけでなく楽器の音も聞いてほしい。カッコイイんですよ。
ファンのかたの歓声やコールも含めて、実際にライブを体験しているかのようなライブCDになっています。改めて「ライブって、いいよね」と思っていただけたら嬉しいです。
―すこしCDから話題が離れますが、今後の予定などもありましたら。
Ducaさん 春頃のリリースに向けてアルバムを制作中です。新曲も作っています。
そして今年もたくさん音楽をしたいです。曲を作るのはもちろん、ライブに向けて企画を考えたり、そういったことも含めて今は音楽だなと思えます。単純に「歌が好き」と言っていただけの10年前とは違って、いろんなことができるようになりたいし、挑戦していきたい。
―新たな挑戦も見られる2015年のDucaさんになると。
Ducaさん あとは3rdライブも開催できたらいいな!
―3rdライブ実現のため、まずは今回のライブCD、そして春頃のアルバムリリースですね。
それでは最後にファンへのメッセージをお願いします
Ducaさん 11月29日のライブがギュッと詰まったCD、ライブに参加した方も、来られなかった方も楽しめるCDになっています。私やスタッフ、ファンのみんなも同じ方向を向いて走っていけた、ほんとうに良いバランスのライブだったので、それが感じてもらえれば。
私はライブ自体をみんなへの感謝の気持を表す場所だと思っていて、その気持ちが伝わったらとても嬉しいです。
―ありがとうございましたッ!
▼試聴クロスフェードムービー公開中
http://www.team-e.co.jp/products/kdsd-00747-00748.html
■関連サイト
Peak A Soul+ 公式サイト
Duca公式ツイッターアカウント