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2015年07月10日

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La’crymaよりPCゲーム『カデンツァ フェルマータ アコルト:フォルテシモ(Kadenz fermata//Akkord:fortissimo)』が7月31日(金)に発売されます。

本作はLa’crymaと5pb.のコラボプロジェクトとしてPS Vitaにて2014年12月11日に発売されたADVの移植作。究極の科学兵器を武器に戦う“キセキツカイ”と、人間の枠を超えた不死の存在“マホウツカイ”の常識を超えたバトルが展開します。
両陣営のキャラクターたちのシナリオを任意に楽しめる「視点移動(ビューポイントシフト)」、戦闘シーンで好きなタイミングで必殺技を発動できる「F.F.OBS(フリーフィニッシュ・オーケストラバトルシステム)」など、プレイヤー自身に判断を委ねるシステムを多数搭載。ADVとしては非常に高い自由度も特徴の一つです。

こちらのPC版発売に向けて、ディレクター兼シナリオライターの神夜 優氏にお話を伺ってまいりました。内容がたっぷり過ぎて全3回の連載インタビューとなりますよ。
PC版で本作をはじめて知ったという方のためにも、基本的な世界観やキャラクターなども紹介いただいていますので、ぜひご覧くださいませ。


◆PC『カデンツァ フェルマータ アコルト:フォルテシモ』
ディレクター兼シナリオライター:神夜 優インタビュー


−本日はよろしくお願い致します。
すでにPS Vitaにて発売されている『カデンツァ フェルマータ アコルト:フォルテシモ』(以下、カデンツァ)が、PCへの移植となります。本作はもともとLa’crymaから発売されているPCゲーム『fortissimo(フォルテシモ)』シリーズの続編と言わないまでも、世界観を共有する作品なんですね。

神夜氏 よろしくお願いします。
まずはじめに知っておいていただきたいのですが、PS Vita版を発売した際にも「シリーズ物らしいけど、前作を知らないし…」という声がありましたが……大丈夫です!
『カデンツァ』だけで完結しているし、楽しめるようになっています。逆に前作のファンで「違うゲームになってるし…」という方も楽しめるよう、前作のキャラクターたちも活躍するので大丈夫です!

−前作『フォルテシモ』とのつながりというと?

神夜氏 簡単に言うと、本作はキセキツカイと呼ばれる新キャラクターたちが主人公ポジションになり、前作のキャラクターたちが敵役のポジションとして登場します。ですが、『カデンツァ』には視点移動というシステムが搭載されており、お話を読んでいる途中で味方側・敵側の視点を変更して遊ぶことができるようになっています。例えば主人公側で遊んでいるけれども、次の日は敵側のイベントが面白そうだから視点を切り替えてみよう、と縦横無尽に楽しめるようにしました。

−よくある章立てで主人公やお話が変わるということではなく、遊んでいる途中の好きなタイミングで切り替えることができる?

神夜氏 そうです。世界観と舞台は前作と共通なんですが、主人公であるキセキツカイは全く状況を知らないところから舞台となる南の島に訪れるんですね。なので、新規ユーザーの方は前作のキャラクターを知らない分、主人公たちに純粋に感情移入して楽しむことができると思います。
逆に前作からのファンで馴染みのあるキャラクター、好きなキャラクターを敵として戦いたくないという方は視点を変えて遊んでいただければ、続編のような感覚で前作のその後の日常を楽しんでいただけます。

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−この視点切り替えはゲームとしても柱になる部分かと思いますが、なぜ導入しようと思われたのでしょうか?

神夜氏 実はアニメの劇場版「魔法少女リリカルなのは」シリーズを観て、“フェイト”をはじめ、敵側の日常描写を丁寧にしていて、そこを知ると戦いがより面白くなると学んだんです。これを受けて、敵側にもしっかりしたバックボーンを作りたいと思い、それなら前作のキャラクターたちを敵として描いたらどうだろうと。シリーズファンにも喜んでもらえる要素ですし、『カデンツァ』から入ったファンで「このキャラたちは過去にどのような出来事があったんだろう?」と気になる方は前作を遊んでいただければ。前作『フォルテシモ』はいろんなバージョンが発売されていますが、18歳以上の方は2015年6月に発売した『EXS(エグゼス)普及版』を、18歳未満の方は『FA(フルアクセス)』という全年齢版のどちらかを買っていただければ全て遊べます。

※『フォルテシモ』についてはこちらにてわかりやすくご紹介。
なぜなにフォルテシモ

おしえてフォルテシモ


神夜氏 前作は自分自身の初めてのバトル物ということもあり、作り終わった後から「あれもやりたかった、こんなことも出来たのに…」って思う事が多くて、後から要素をどんどん追加してしまいましたが、今回はやれることは全てやっておきたかったので、詰め込みました。

−なるほど。本作のキーになる要素がいくつか出てきたかと思いますが、今回のインタビューは第1回ということで、作品の世界観について詳しくお聞きしていければと思います。


・科学と魔法、キセキツカイとマホウツカイの戦い

−『カデンツァ』をひとことで説明すると、発達した科学を使う“キセキツカイ”と呼ばれる主人公たちが、“マホウツカイ”と戦う物語となります。まずはここから、科学VS魔法という構図が浮かびますが。

神夜氏 前作からのテーマとなっているんですが、現在の科学では理解できない存在を“魔法”と位置づけています。そして前作のキャラクターでもある“マホウツカイ”たちは、少年漫画に出てくる主人公の最終決戦仕様のようなものなんですね。つまり、最強の13人がバトルロイヤルをしたらどうなるんだろう?という人智を超えたバトルが前作『フォルテシモ』のお話でした。それがこの世界で言う“魔法”です。
ある意味こういったインフレバトルは王道なんですが、自分はひねくれ者なので『カデンツァ』の主人公は前作のキャラクターたちより格下にしてやろうと。

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−たしかに王道ではありませんが、格下のキャラクターが能力を駆使して強者を倒すような頭脳バトルは熱く盛り上がります。

神夜氏 ですよね。今回はそれをテーマに、“魔法”を研究して生み出された人間の持ちうる限界の科学を武器に戦おう、というのがはじめにありました。“キセキツカイ”たちは戦う前に情報をとにかく集めて、相手にあわせた専用の武器を開発して、理詰めに圧倒的に不利な戦力差を覆していく。その過程まで含めて描いていけば面白くなるんじゃないかと。
しかしながら科学VS魔法、人類であるキセキツカイVSそれを超えたマホウツカイという構図だと、前作のインフレバトルが好きなファンは物足りなく思うかなと。ですので、後半には期待を裏切らないトンデモバトルも繰り広げられるようになっています。
ただ『カデンツァ』ではシステムでバトルを遊べるようにしたので、シナリオ上でガッチリとロジックにより勝敗が決まるようには出来なかった部分もあります。逆に言うと、ユーザーがしっかり頭を使った結果が反映されるシステムになっているので、敵が強大な分、ロジックがハマった時の勝利の満足度は高くなっています。

−遊びがいがありそうですね。

神夜氏 PS Vita版では「このキャラクターに勝てなくてトラウマ」といった、普通のADVでは聞かないような感想も頂いています。最近のADVはとにかく選択肢を少なくして皆さんに楽しんでいただこうというゲームが多いのですが、自分が古い世代ということもありファミコン時代のような難しくてクリアできなくて「これクソゲーだよ!」と言いながらも遊んでいるようなゲーム体験も楽しいものだよと伝えたい。1周目は普通のADVとして楽しんでもらい、2周目からはファミコン時代のように理不尽な難易度にも挑戦していただければ。

−設定の部分をもう少し詳しくお聞きしますが、主人公たち“キセキツカイ”は「ヴォルスパー」という組織に所属して戦いますよね。ここも“マホウツカイ”との大きな差かと思います。

神夜氏 この世界では宇宙から飛来した鉱石“オーパーツ”のもたらす力が魔法と呼ばれているんですが、そのような鉱石を発見したら研究するための機関が発足するだろうと。そうやって出来た国境を超えた研究機関が「ヴォルスパー」で、ありていに言ってしまうと秘密結社です(笑)
その“オーパーツ”が人体と融合して不死の存在となり、特殊な能力を得たのが“マホウツカイ”なんですが、その力を普通の人でも使えるように研究して生まれたのが“キセキツカイ”たちが使う武器だったりします。

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−そこから“キセキツカイ”と“マホウツカイ”の対立というのは、どのようにして発生したんでしょうか。

神夜氏 “キセキツカイ”の任務は“マホウツカイ”の力の核になっている“オーパーツ”の回収なんですが、いかんせん“マホウツカイ”には好戦的な者も多くて戦いになってしまう。“マホウツカイ”側にしてみれば、こんな力をよくわからない秘密結社に渡すわけにはいかないから、抵抗して戦う。
前作から遊んでいただいている方には、“マホウツカイ”を攻撃してくる“キセキツカイ”たちが悪者に思えてしまったようです。「いきなり攻撃してくるなんて、話し合いをまずしようよ」と。でもそれは、前作を通して“マホウツカイ”のキャラクターたちを知っているから言えることであって、世界を滅ぼすような力を持っている人たちと話し合いをして、交渉決裂した場合は一瞬で負けてしまうはず。なので“キセキツカイ”は決して殺し合いをするためではなく、相手を無力化するために戦うんです。結果的に奇襲作戦が多くなってしまう。
“キセキツカイ”たちも戦う相手が悪ではないかも、と思うところはあるんですが組織に所属する社会人として、任務の遂行のために動いています。最終的なお話の展開はゲームを遊んでみて欲しいのですが、彼らもプロフェッショナルとして自分の信じることのために働いていると思っていただければ。

−勧善懲悪ではなく、それぞれに戦う理由があると。

神夜氏 勧善懲悪バトルも楽しいと思うんですが、本作では正義と正義のぶつかりあいを描いています。便宜上、敵と味方と言っていますが、二つの正義があり、その両方の視点で楽しめる作品になっています。前作をプレイした方はどうしても“マホウツカイ”に肩入れしたくなるかと思いますが、『カデンツァ』をプレイした結果で“キセキツカイ”を好きになってくれた方も居ます。

−ちょっと脇道にそれた話題かもしれませんが、科学と魔法というとアーサー・C・クラークの「高度に発達した科学は魔法と見分けがつかない」という言葉が思い浮かびます。

神夜氏 テーマというわけではありませんが、意識している部分はありますね。魔法というものについて考えると、本当にそのとおりだと思います。『カデンツァ』の魔法は宇宙から飛来した謎の物質であるという設定はあるんですが、そういった謎の存在を“魔法”と呼んではいるけれど、その謎は科学によっていつか解明することができると思います。
現在のゲームでさえ、ポリゴンが生まれる前の時代にPS4を見せたらとんでもない技術なわけで、これは魔法か!と。それと同じで、人類が研究を重ねていくことでいつかは魔法だと思えるようなことも科学として判明するものと、自然と考えています。
開発の裏側のメタ的な話をすると、完全に不思議な力にするとファンタジー過ぎて日常の中の味付けとして受け入れ難くなるかなと。

−神夜さんの中で科学というものは、どのような位置づけなのかなと気になっていまして。お話を聞くと未知のものを解明する手段というのが強いんでしょうか。

神夜氏 それはありますね。他にも理を目指した追求や好奇心を満たすためと、いろんな側面があって科学は発展していく。そういったいろんな面を描いて、前作から作品創りをしています。今回の“キセキツカイ”が武器にする超科学というのも、一人の天才の好奇心とそれによる失敗作から生み出されたもの。でもそれを利用し、研究する組織は人類の平和と発展のために活動していく。その二つの思惑によって超科学があるけれど、それは現在の到達点であって、まだこれから魔法へと近づいていくものです。

−さらにゲームの話からそれて恐縮なんですが、科学万能主義というか科学のおかげで人類の未来は明るいという時代が1960年〜70年台にありました。その後、80年台に冷戦の影響、核戦争への危機感から科学って怖いものなんじゃないかと言われる時代になります。そして現在、そんな二つの時代の象徴というわけじゃないですが、「トゥモローランド」と「マッドマックス4」という二つの映画が同時期に上映されているのが個人的に面白いなと思ってまして。

神夜氏 良くも悪くも、科学は戦争によって発展していく側面もありますよね。武器の発明だけではなく、医療技術だって発展するし、日常生活の必需品・ティッシュとかも存在しなかったわけで。毒ガスのマスク用フィルターの失敗作がティッシュになるわけで、すべての物事には良い面と悪い面がある。科学もそうだし、きっと魔法もそういうものです。

−それを活かすも殺すも使う人間次第。

神夜氏 まったくそうですね。特に大きな力であればあるほど、それを持っていない人間にとっては恐怖を感じる。例えば包丁を持っている人が居ても、それが料理人であれば恐怖も薄らぐ。でも何らかの理由で信頼できずに怖いと思ってしまったら、取り上げたり社会的に規制するような動きが生まれる。その行動にはそれぞれの正義があって、発端は間違っていないかもしれない。その正解は、それぞれが判断するしか無いことです。
『カデンツァ』の物語も設定上は“キセキツカイ”が主人公、“マホウツカイ”が敵ですが、本当はどうなのか。最後までプレイして、ユーザー自身が感じ取っていただければうれしいです。

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科学と魔法のバトルエンターテイメントとなる『カデンツァ フェルマータ アコルト:フォルテシモ』ですが、その背景として描かれるのは戦う理由を持った人間たちのドラマです。次回は、それぞれの正義の為に戦う“キセキツカイ”と“マホウツカイ”のキャラクターたちについてお話を伺います。楽しみにお待ちくださいませ。

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◆『カデンツァ フェルマータ アコルト:フォルテシモ 』La’cryma10周年記念限定版
メーカー:La’cryma
プラットフォーム:PC(Windows Vista/7/8 日本語版)
ジャンル:ADV
発売日:2015年7月31日(金)
価格:13,824円(税込)
メディア:DVD-ROM
販売区分:18禁作品 ※ソフトウェア倫理機構審査作品
同梱特典:18禁画集・音楽CD・撮り下ろしドラマCD・PC版カデンツァ追加CG&シナリオ DLシリアルコード入りカード
※18禁なのは画集のみで、ゲーム本編は通常版と同じE-15作品となります。
(C)2014-2015 MAGES. / 5pb. /La’cryma


◆『カデンツァ フェルマータ アコルト:フォルテシモ』通常版
ブランド:La’cryma
プラットフォーム:PC(Windows Vista/7/8 日本語版)
ジャンル:ADV
発売日:2015年7月31日(金)
価格:7,344円(税込)
メディア:DVD-ROM
販売区分:一般:E-15(15歳以上推奨) ※ソフトウェア倫理機構審査作品

(C)2014-2015 MAGES. / 5pb. /La’cryma

■関連サイト
『カデンツァ フェルマータ アコルト:フォルテシモ』PC版公式サイト
『カデンツァ』ポータルサイト








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