2018年03月01日
「さあ、やってまいりました、げっちゅ屋×竹井10日のコラボにして、『ひまわりのチャペルできみと』スピンアウト企画第1弾、『天と』」 |
「『美駿の』」 |
「『漫画がんばるぞ!』」 |
「今、イチオシの漫画を紹介していくこのコーナー! 花粉!! 花粉が憎い!! 未来から杉を滅ぼしに人類がやってきていない所を見ると、タイムマシンはまだ開発されていないと断言いたしまっくしょい!!」 |
「檜も滅ぼしてくれませんかねっくしょい!!」 |
「……んなぁー」 |
「……んなぁー」 |
「ナナチですねっ、唯菜知ってますよっ! という訳で、鼻を噛み噛みご紹介する今月の1冊はこちらですよっ!!」 |
◆『江波くんは生きるのがつらい』(藤田阿登著、芳文社刊)
「『“文学”を志す青年・江波。意気込んで入学した大学の文学部は、女の園。私小説でのデビューを目論む彼は、物語のヒロインにふさわしい“運命の相手”との出会いを追い求める。』(1巻帯より抜粋)」 |
「まず、最初に、文学部国文学科を出た竹井10日という人からどうしても言っておきたいことがあると申しておりますね」 |
「『文学部は確かに女子多いけど、こんなにはいっぱいいないからな!! 精々、男子と半々ぐらいだからな!! 騙されたらあかん!!』だそうです」 |
「……まあ、フィクションですからね。言い出したら、そんなに美少女ばかりが周囲に……」 |
「それ以上は言わぬが華ですよっ!!」 |
「若者達がこれを読んで文学部に夢を抱かないことを願いたいですね。何しろ、この作品だと、基本、講義に男子いないっぽく見えますからね」 |
「自意識過剰な主人公とヒロイン候補達の1対1の微妙なすれ違いが非常に良かったのですが、1巻の最後の方では主人公と文芸部の構図になっていて、この当初の良さを消さないでどう上手く持って行くのか、楽しみではあります」 |
「唯菜、この主人公、結構好きですよっ」 |
「ほう、その心は?」 |
「だって、私小説が書きたくて、でも、その私小説を名作にする為に、ドラマチックな女の子と運命的な出会いをしたい、とか思ってるんですよ!? 私小説って、そういう目的意識をもって人生生きて書くものじゃなくないですか!? その発想が頭おかしくて、唯菜、最高だと思いますっ!!」 |
「頭おかしい言うな」 |
「文学やる人はまあ、どこかおかしいものですからね」 |
「そうかな……そうかも……。というところで、今月はここまで!! 実況は、権田原天」 |
「解説は野々宮美駿」 |
「ゲストは唯菜でしたっ」 |
「「「それでは皆さん、また来月〜〜〜!」」」 |
(文責・竹井10日)
●人物紹介
・権田原天(ごんだわら そらり)……『ひまわりのチャペルできみと』(Marron2007年作品)の実況担当キャラクター。くどい台詞回しと濃いネタ使いとディフェンスに定評がある。好きな文学者は、太宰治。 |
・野々宮美駿(ののみや みはや)……『ひまわりのチャペルできみと』(Marron2007年作品)の解説担当キャラクター。頭の上に乗っているのはイルカのリノールさん。好きな文学者は、夏目漱石。 |
・唯菜(ゆいな)……『ひまわりのチャペルできみと』(Marron2007年作品)のお母さん担当キャラクター。お母さん担当ってどういうことですか? 好きな文学者は、宮沢賢治。 |
竹井10日(たけい とおか)……エロゲシナリオやラノベなどを書く、よろず物書き。代表作は『秋桜の空に』『ひまわりのチャペルできみと』(共にMarronより発売のPCゲーム)、『東京皇帝☆北条恋歌』(角川スニーカー文庫刊)『10歳の保健体育』(一迅社文庫刊)『彼女がフラグをおられたら』『誉められて神軍』(講談社ラノベ文庫刊)。好きな文学者は、竹井10日。
■過去のコラム
竹井10日presents「天と美駿の漫画がんばるぞ!」一覧
■関連サイト
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