「『中学時代、1回戦負けの野球部の投手だった武田詠深。 捕手が捕れないため、投げることができなかった「魔球」への後悔を抱えたまま、進学先の新越谷高校で再会したのは、幼なじみの山崎珠姫。 かつて交わした「魔球」の約束、詠深の全力投球を受け止める珠姫。 再び目覚める野球への情熱…白球に恋する少女達の物語、開幕！』（公式サイト1巻あらすじより抜粋）」

「アニメを見て原作を買ったのが、スラムダンク、鬼滅の刃、メイドインアビスぐらいで、ほとんど後買いしないことで知られる竹井10日という人が、珍しくアニメから入って原作を買った希有な作品ですね」

「竹井10日豆知識！！　こう、出だしは、『また幼馴染みと再会して趣味の部活をやる話か』みたいな感じだったのですが、なかなかどうして、ちゃんと野球をやるんですよ、この女子野球漫画！　何試合も！！」

「女子野球漫画というのは、大体苦労してメンバー集めて、練習試合したら、そこで話終わりますからね……」

「しかも、大体、選手のポテンシャルだけで話が終わるんですよ。しかし！！　本作はそこでは終わらないのであります！！」

「ちゃんと戦略戦術を駆使した、野球本来の楽しさの伝わるエピソードが入っていて、ちょっと『おおきく振りかぶって』を思い出す感じですね」

「その『おお振り』と一緒で、チームが層の薄さに泣かされるというのも、チームをほぼ0から作っていく話の厳しさであり楽しさでもあります！！　ともあれ、女子野球でこの戦略戦術レベルの野球の話まで辿り着けた作品は、初と言っても過言ではないのではないでしょうか！？」

「ヒロイン詠深ちゃんの魔球とか、実在の選手をヒントにしているとはいえ、フィクション的な要素は勿論あるんですが、野球漫画としてちゃんと面白いんですよね」

「あと、なにその出塁率と防御率？ みたいな怪物級初心者の息吹ちゃんとか、OPS2ぐらいある、なにそのOPS、おっぱいサイズの略なの？ KYONYU館高校なの？ みたいな中田さんとか、細かいことを気にするとアレですが、おっぱいサイズ以外はそんなに気にならない良い作品です！！　あと、ヒロインは割と序盤から芳乃ちゃんでは？」

「のぞよしキテますからね……。関係ないですけど、足の太さもいいですよね、筋肉質で」

「あと、オッサンみたいなヤジを飛ばすスタンドの女性観戦客が面白くて好きですね！　あの世界、男性いないっぽい感じなんですよね」

「ところで、膝小僧丸出しでスライディングしていいんでしょうかっ？」

「いいんだよ、そこはファンタジーで！！　といったところで、今月はここまで！！　実況は、権田原天」

「解説は野々宮美駿」

「ゲストは唯菜でしたっ」

「「「それでは皆さん、また来月〜〜〜！」」」

（文責・竹井10日）



●人物紹介

・権田原天（ごんだわら　そらり）……『ひまわりのチャペルできみと』（Marron2007年作品）の実況担当キャラクター。くどい台詞回しと濃いネタ使いとディフェンスに定評がある。シンパシーを感じる球詠キャラは、稜ちゃん。

・野々宮美駿（ののみや　みはや）……『ひまわりのチャペルできみと』（Marron2007年作品）の解説担当キャラクター。頭の上に乗っているのはイルカのリノールさん。シンパシーを感じる球詠キャラは、ドヤ顔するウグイス嬢。

・唯菜（ゆいな）……『ひまわりのチャペルできみと』（Marron2007年作品）のお母さん担当キャラクター。お母さん担当ってどういうことですか？　好きな球詠カップリングは2年生コンビ。

竹井10日（たけい　とおか）……エロゲシナリオやラノベなどを書く、よろず物書き。代表作は『秋桜の空に』『ひまわりのチャペルできみと』（共にMarronより発売のPCゲーム）、『東京皇帝☆北条恋歌』（角川スニーカー文庫刊）『10歳の保健体育』（一迅社文庫刊）『彼女がフラグをおられたら』『誉められて神軍』（講談社ラノベ文庫刊）。

4番はモテるな……と希ちゃんを見て思った。
■過去のコラム
竹井10日presents「天と美駿の漫画がんばるぞ！」一覧

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