2021年01月06日
「さあ、やってまいりました、げっちゅ屋×竹井10日のコラボにして、『ひまわりのチャペルできみと』スピンアウト企画第1弾、『天と』」 |
「『美駿の』」 |
「『漫画がんばるぞ!』」 |
「今、イチオシの漫画を紹介していくこのコーナー! 年も明けまして、おめでとうございます!」 |
「本年もよろしくお願いいたします」 |
「年明けに相応しい爽やかな恋愛ものとして、今月ご紹介する一冊はこちら!!」 |
◆『青野くんに触りたいから死にたい』(椎名うみ・著、講談社刊)
「『刈谷優里、高校2年生。人生で初めてできた彼氏・青野くんとごく普通のお付き合いをしていたが、ある日、青野くんが事故で死んでしまう……。絶望する優里。だが、そこに青野くんが幽霊となって現れた。「君のそばにずっといるから」幽霊と人間。絶対に結ばれないし、どんなに願っても触れ合えない。それでも君と一緒にいたい。どうなってみい。ほかには何もいらないから――。でたらめで、無邪気で、切実すぎる恋が失踪する第1巻』(1巻カバー裏より抜粋)」 |
「爽……やか?」 |
「ほら、死んじゃった彼氏との切ないほのぼのラブストーリーっていうか」 |
「ほのぼ……の?」 |
「すみません、嘘を吐きました……。いやでも、ほのぼのした所とかも全くない訳じゃないんだよ! ただ……何て言うか……あ、ホラーテイストな所と恋愛的なところの融合って言うか、その辺は見事だと思います!!」 |
「そうですね……融合しているパートはそうですよね」 |
「まあ、確かに読んでいくうちに、『ホラー色強くなりすぎじゃない!?』とか『おいおい、オカルトバトル漫画になりかかってんじゃねえか!!』とか、ままありますけど、でも、ほら、融合しているパートは本当に良い感じの切なさと怖さが同居していていいんですよ!」 |
「そこは、この漫画に何を求めるかで変わるところではあるんですよね。総じて言えるのはどこのパートも引き込まれ感が凄いという辺りでしょうが」 |
「話の流れは自然なんですけど、気がつくと、何かジャンル変わってない!? とかなってるんですよね……でも、続きが気になる……面白い……という点は一貫しているという、不思議な魅力を持つ作品です」 |
「作品を通して存在している不穏さと、恋愛の甘酸っぱさは、本当に良いので、そこは力を入れてオススメしたいところです」 |
「唯菜、幽霊の嫁の人、知ってます」 |
「いたな! 身近に! そういえば!! あの人、不穏すぎるしなあ……といったところで、今月はここまで!! 実況は、権田原天」 |
「解説は野々宮美駿」 |
「ゲストは唯菜でしたっ」 |
「「「それでは皆さん、また来月〜〜〜!」」」 |
(文責・竹井10日)
●人物紹介
・権田原天(ごんだわら そらり)……『ひまわりのチャペルできみと』(Marron2007年作品)の実況担当キャラクター。くどい台詞回しと濃いネタ使いとディフェンスに定評がある。好きな優里ちゃんは、美桜ちゃんとどら焼き食べてる顔。 |
・野々宮美駿(ののみや みはや)……『ひまわりのチャペルできみと』(Marron2007年作品)の解説担当キャラクター。頭の上に乗っているのはイルカのリノールさん。好きな優里ちゃんは、冒頭4コマ目の思考回路。 |
・唯菜(ゆいな)……『ひまわりのチャペルできみと』(Marron2007年作品)のお母さん担当キャラクター。お母さん担当ってどういうことですか? 好きな優里ちゃんは、初めて青野くんと抱き合った時の感想連打。 |
竹井10日(たけい とおか)……エロゲシナリオやラノベなどを書く、よろず物書き。代表作は『秋桜の空に』『ひまわりのチャペルできみと』(共にMarronより発売のPCゲーム)、『東京皇帝☆北条恋歌』(角川スニーカー文庫刊)『10歳の保健体育』(一迅社文庫刊)『彼女がフラグをおられたら』『誉められて神軍』(講談社ラノベ文庫刊)。
好きな優里ちゃんは7巻表紙の最早別人になりかかってる優里ちゃん。
■過去のコラム
竹井10日presents「天と美駿の漫画がんばるぞ!」一覧
■関連サイト
Marron