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2021年03月17日

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日々のなかで理不尽だと思うことが減りました。
というか、そう感じる出来事がほとんどないなあ、とふんわり気付いたのが最近のこと。
思い返せば10年ほど前、声優の道を志し歩き始めた時分は、心にもやもやしたものを抱えてばかりいたような気がします。
それが今ではとても息がしやすい毎日を過ごせている。
作品との出会いを通して、キャラクターさんと人生も共に歩んで、経験を重ねられたからかな?
とても恵まれた環境でお仕事させていただけているからかな?
理由を考えれば考えるほど感謝が絶えません。
なぜかというと、上で挙げたすべてのことは、自分がしたいと思ってもどうにもならないことだからです。
じゃあ自分ひとりで出来て、前よりも気を付けるようにしたことって、何かあったかな?
考えて考えて、ひとつだけ、思い当たったのが。
「意識してやったことも、無意識の行いも、全部巡って自分にかえってくる」
そんな風に意識して生活するようになったことです。
例えば道を歩いていて不意に誰かとぶつかってしまった。
こちらに悪気は全くなくても、ぶつかられた人は良い思いをしません。
ここで誰かに与えてしまったいやな気持ちというのが、巡り巡ってやがて、同じ形で無くても自分にかえってくる……それが、理不尽と感じる不幸の正体だ、という考え方です。
ばかだなあ、と思われる方もいらっしゃるでしょうが、これは日ごろ本当にそうだと思っていて……。
ちょっと不幸なことがあったとしても「自分もどこかで誰かにこんな思いをさせてしまったのかも知れない。気をつけよう」と己を戒めるだけで済むので、とても心が平和でいられます。
情けは人のためならず、ですね。
なんて、実は怒るのが面倒くさいだけかも知れませんが。

今回はインレ様より2013年5月31日に発売された『ChuSingura 46+1』をご紹介させていただきます。

タイトルの通り忠臣蔵が題目となっているこの作品は、壮大な時代劇のサウンドノベルゲーム。
秋野は、ヒロインのひとり矢頭右衛門七の妹・矢頭小夜役で出演させていただきました。



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『ChuSingura 46+1』への出演が決まったのは、インレ様がメーカーとして商業作品を発表するよりも少し前。
現場でお話を伺って何より驚いたのが、この大ボリュームのゲームをシナリオの葉山こよーてさん、原画のぬいさんが、ほぼおふたりだけで制作されているということでした。
忠臣蔵は創作ではありますが、赤穂事件という史実を元にしている物語です。
インレ様の作品は時代に則した生活描写にかけるこだわり等も凄まじく、美少女ゲームというジャンルでここまで正統派の時代劇といえる作品に出会ったことがなかった私は、とにかく衝撃を受けました。
同時に身震いするほどの熱い思いを感じたこと、心に強く残っています。
その情熱はゲームの素材の多さにも表れており、何気ないシーンでしか使われていない立ち絵や表情がいくつもあったり!
戦闘シーンの躍動感に思わず手に汗握ったり!
度肝を抜かれることの連続。
最新作に至るまで想いと勢いはそのまま、進化をし続ける“インレ様にしか出来ないものづくり”には、いつも感服します。

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それだけに、小夜ちゃんの第一声が音としてユーザーさんの耳に届く瞬間。
受け入れていただけるかどうかは正直不安が大きかったです。
『ChuSingura 46+1』は商業化する前から愛され、年月を積み重ねてきました。
特に小夜ちゃんは、武士とは違う目線で主人公と関わるしっかり者で愛くるしいキャラクターとして、存在感が既に確立されていたと思います。
作り手さん、ユーザーさんが育ててきた小夜ちゃんに追いつけるだろうか。
過ごした時間の差は埋められないけれど、追いつかなければ……!

討ち入りの当事者ではなく、当事者である武士の家族から見た赤穂事件がそこにはありました。
そんな景色と小夜ちゃん自身に少しでも近づきたくて、泉岳寺に赴いたり、忠臣蔵を描いた作品を見比べてみたり……出来得る限りの試行錯誤をして収録に臨みました。

コラムの最初でもお仕事を始めた頃の話に少し触れましたが、小夜ちゃんと出逢わせていただいた時の自分はまさに駆け出しの状態。
そんな青臭い、ひとりの役者の人生にも多大な影響を与えてくださったこと、感謝しております。

インレ様代表・葉山こよーてさんからコメントをいただきました。

――――――――――――――――――――――――――――――――――
『ChuSingura 46+1』はインレにとって、商業一作目の作品でした。
数多くの勇ましい女性武士がいるなかで、小夜は数少ない武士ではなく幼い女の子というキャラクターです。
実はこの小夜なのですが、自分にとってはかなりこだわりがあったキャラで、最後まで声優さんが決まらないキャラでもありました。
多分、20人以上のボイスサンプルを聴いたでしょうか。
それでも、決まらなくて正直、困っていました。
決まったのは自分が遠方へ出張する前日。
翌日、出張もあり早めに寝ていたのですが、夜中にメールが届いてることに気付き、寝ぼけまなこでメールを開くと、そのメールが秋野さんのボイスサンプルだったんです。
そして、そのボイスサンプルを聴いた瞬間に「この人だ!」と小さく叫んだのを今でも覚えています。
秋野さんの声が自分のイメージする小夜と見事に一致していたからです。
そのイメージ通り、実際の収録でも普段は小生意気で、だけど可愛く……それでいて、繊細な一面を持つ小夜という難しい役を秋野さんは見事に演じてくれました。
自分的に秋野さんという方は感覚で演技する方……ある意味、天性の持ち主なのかなと思っています。
以来、秋野さんにはインレの全ての作品にご出演を頂いているのですが、上手すぎるので前作の『尽忠報国烈士伝 -MIBURO-』の原田左之助や3月に発売予定の『源平繚乱絵巻-GIKEI-』の大虎みたいな、いつもクセのある役ばかりをお願いしてしまっています。
たまには普通のキャラもお願いしたいなと考えるのですが、普通のキャラで秋野さんを起用するのは勿体ないという考えに至り、今作の『GIKEI』でも非常にクセのある大虎を演じて頂きました。
秋野さん申し訳ございません!
でも、いつも秋野さんには本当に感謝しております!
今後、益々のご活躍をお祈り申し上げます。

インレ代表 葉山こよーて
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葉山さん、いつも魂のこもった作品、素敵な役とご縁をいただけて恐悦至極です……!
今私が生かされているのは小夜ちゃんとのご縁があったからといっても過言ではなく、インレ様にはたくさん初めての経験もさせていただきました。
ニコ生や、初のキャラクターソング収録が小夜……もとい地獄修羅子ちゃんの『赤穂小町ANGEL☆』だったこと。
全部が大切な宝物です。
本当にありがとうございます。

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数々の作品でお世話になっておりますが、演じたどの子にも共通するのは、とても愛される一面を持っていることじゃないかなと感じます。
最新作『源平繚乱絵巻 -GIKEI-』の大虎も、役どころは全く違うのですが、生意気で可愛く迫ってくるところが小夜ちゃんと少し重なって、どこか懐かしいような感覚になることがありました。

今月発売の『源平繚乱絵巻 -GIKEI-』も、歴史と登場人物それぞれの生きる姿を描いた超大作です。
ぜひ多くの方に楽しんでいただけることを願っております!




さて、くすはらゆいちゃんと2年間交互に連載させていただいたこのコラム、最終回となりました。

声に携わるお仕事をしていて大変お恥ずかしいのですが、私は話すことがあまり得意ではありません。
頭の中で起きていることは文字に起こした方が理解できたり、文字だからこそ伝えられる表現を考えることも好きなので、2年前、コラムのお話をいただけた時はすごくわくわくしました。
選んだ言葉が、読んでくださった方の心に少しでも届いて、キャラクターさんに興味を持っていただけたり。
本に挟んでいた栞をふと見つけた時のように「ああ、この作品面白かったなあ」と振り返ることのできる、ひとひらの切っ掛けになれたなら嬉しいです。

ここまで読んでくださってありがとうございました。
これからも作品、そして皆様の日常に微力ながら色を添えられるよう、精一杯生きていきます。
あなたがヒロインさん達と過ごすその時間に、末永く幸がありますように。


●プロフィール
秋野花(あきのはな)
ちなみに電話をかけるのもあまり得意ではありません。
解約の電話をする勇気が持てないまま、3年ほど定期購入し続けている化粧水があります。 使うペースが全く追いつかず、在庫がたくさんお家に眠っています。 ちょっとしたお店みたい。

@ゆいちゃん
物理で詰める系パズルゲーマーだよ(詰められてない)
2年間、ゆいちゃんと一緒にコラム書かせてもらえて幸せだった〜……ありがとう!
これからも、ゲームしよう〜!


●出演作
3月出演作
【26日発売予定】
インレ『源平繚乱絵巻 -GIKEI-』大虎役






●関連サイト
秋野花Twitter アカウント







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この記事へのコメント

1. Posted by 兵隊   2021年03月17日 20:46
5 前回のくすはらさん最終回で予感していましたが、秋野さんも最終回なのですね。
長い間端正な文章によるコラムをお疲れ様でした。
自分は秋野さんを追うようになってまだ数ヶ月ですので、バックナンバーを全て読めていません。
これから読んでまいります。
秋野さん、ありがとうございました。
2. Posted by Luck4   2021年03月18日 07:44
5 コラムも今回で最終回ですか。毎回更新を楽しみに
していたのであっという間の2年間だった気がします。
この作品ではないですが、2013年は初めて秋野花さんの
出演作品をプレイした年(SMEEさんの『フレラバ』でした)
なので本当に時の流れの早さを感じます。

声優様のコメントはなかなか拝見する機会が少ないので、
演じられたキャラクターへの熱い想いを十二分に読むことが
できて本当に楽しませていただきました。

最後に改めてコラム連載お疲れさまでした。
今後もご活躍を楽しみにしています。

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