◆『絶滅動物物語――地上より永久に消え去った者へのレクイエム――』（うすくらふみ著、監修・今泉忠明、小学館刊）

「『人間が無慈悲に絶滅させた動物たちのお話。ドードー、ステラーカイギュウ、ニホンオオカミ………人間によって絶滅させられた8種の動物や鳥たち。絶滅に至る経緯と、人間がいったい何をしたか、その所業を描きます。生きるために食うために、我が先祖の原始人たちが全滅させたマンモスならともかく、本作の動物は、人間の金儲けや貪欲、虚栄心とエゴに因って死に絶えたものばかりです。絶滅動物を通して、醜悪な人間の心が透けて見えてきます』（電子書籍版紹介文より抜粋）」

「これを読むとしみじみ思わされますよねえ……」

「「愚かな人類を絶滅させなければ……」」

「ふわっ！？　不穏ですっ！」

「だって、無頓着に生き物を絶滅させすぎなんですよ、人類という奴は」

「環境破壊で徐々に減っていくとかも、まあ、かなり罪深いとは思うんですが、本作に出てくるのは、乱獲によるものが多いんですよ」

「「やはり、愚かな人類を絶滅させなければ……」」

「唯菜、モルカー見てる人が同じこと言ってるの、聞いたことあります」

「いや、アイツらは、絶滅させるとまでは言ってないのでは？」

「何でですか？　絶滅させましょうっ」

「アンタのが不穏だよ！？」

「で、どうですか、実況の権田原さん。本著を踏まえて、冒頭の猫の話を振り返ってみると……」

「人ん家に糞をする愚かな猫を絶滅させなければ……」

「愚かな人類ですっ！！」

「こんな風に、やがて、人類は人類の手で絶滅していくのかもしれませんね……」

「といったところで、今回はここまで！！　実況は、権田原天」

「解説は野々宮美駿」

「ゲストは唯菜でしたっ」

「「「それでは皆さん、また来月〜〜〜！」」」

（文責・竹井10日）



●人物紹介

・権田原天（ごんだわら　そらり）……『ひまわりのチャペルできみと』（Marron2007年作品）の実況担当キャラクター。くどい台詞回しと濃いネタ使いとディフェンスに定評がある。絶滅して欲しくない動物は、鰻。

・野々宮美駿（ののみや　みはや）……『ひまわりのチャペルできみと』（Marron2007年作品）の解説担当キャラクター。頭の上に乗っているのはイルカのリノールさん。絶滅して欲しくない動物は、クロマグロ。

・唯菜（ゆいな）……『ひまわりのチャペルできみと』（Marron2007年作品）のお母さん担当キャラクター。お母さん担当ってどういうことですか？　絶滅して欲しくない動物は、鯨。

竹井10日（たけい　とおか）……エロゲシナリオやラノベなどを書く、よろず物書き。代表作は『秋桜の空に』『ひまわりのチャペルできみと』（共にMarronより発売のPCゲーム）、『東京皇帝☆北条恋歌』（角川スニーカー文庫刊）『１０歳の保健体育』（一迅社文庫刊）『彼女がフラグをおられたら』『誉められて神軍』（講談社ラノベ文庫刊）。

絶滅して欲しくない動物は、ジャイアントパンダ。



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